大量の不用品をどう処理したらいいか、困っていませんか?

引っ越し、実家の片付け、事務所の移転…

不用品がたくさんあると、処分費用が心配になりますよね。

そこでおすすめなのが、トラック積み放題サービス。

事前にある程度費用がわかるので、安心して片付けを進めることができます。

ここでは、不用品回収のトラック積み放題サービスについて、詳しくご紹介していきます。

この記事を監修してくれた専門家

遺品整理士:菅野 武史

一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(第 IS23822 号)

片付け業者にて3年、遺品整理業者で2年の現場経験を積んだ後、自身の会社を設立。年間500件以上の現場をこなし、現在も積極的に片付けや不用品回収案件に携わる。

不用品回収のトラック積み放題とはどんなサービス?

不用品回収のトラック積み放題のサービスとは、トラックに積み込むことができれば、不用品がいくつであっても料金が固定されているプランです。

家の物をまとめて処分したい時などに便利ですね。

少数であれば単品回収で間に合いますが、大量に不用品がある場合、積み放題サービスの方が簡単で料金もお得になる場合が多いです。

では、不用品回収のトラック積み放題のサービスの内容を、簡単にご説明します。

主なサービス内容は、以下の通りです。

  • 回収、整理作業
  • 運搬作業
  • 簡易清掃作業
  • 廃棄物の処理
  • 貴重品の探索

大量の不用品を、区別することなく処分することができるので、事前の分別は不要。

片付けのプロが仕分けてくれるので、現状のまま依頼することができます。

また、女性スタッフが在籍する業者もあります。

不用品回収業者のトラック積み放題の回収量と相場は?(軽〜4t)一覧

不用品回収業者にはトラックに積められる分、料金が変動しない「積み放題プラン」があることを説明しました。

ここではトラック積み放題の回収量と相場を解説します。

トラック積み放題プランの回収量と相場

トラック(軽トラック〜4tトラック)の積み放題プランの回収量と相場についてまとめました。

軽トラック

軽トラックの最大サイズは、荷台の長さが1.9m、幅が1.4m、高さが1mで概ね2.8立方メートルの大きさです。

最大積載量は350kgで、それに収まる不用品を入れることができます。

70ℓのゴミ袋4つ、小型のTV・冷蔵庫、掃除機、ノートパソコン、テーブル・椅子などが入ります。

学生や単身赴任の引っ越しには十分な量を回収することができます。

軽トラックの相場は9,500〜20,000円です。

1tトラック

1tトラックのサイズは、荷台の長さが2.5m、幅が1.6m、高さが1mで約4立法メートルの大きさです。

最大積載量は1トンで、軽トラックには少し乗り切らない量を入れることができます。

TV、冷蔵庫、洗濯機、ベット・マットレス4〜5個、タンス・本棚3〜5個などの中家具が多く入ります。

1tトラックの相場は15,000〜30,000円です。

1.5tトラック

1.5tトラックのサイズは、荷台の長さが3.1m、幅が1.6m、高さが0.4mで約5立法メートルの大きさです。

最大積載量は1.5トンで、主に1LDK〜2LDKのお部屋に適しています。

中型の冷蔵庫・洗濯機、大型のTV、ダイニングテーブル、2人掛けのソファーなどが入ります。

1.5tトラックの相場は40,000円前後です。

2tトラック

2tトラックのサイズは、荷台の長さが3.1m、幅が1.6m、高さが0.8mで約8立法メートルの大きさです。

最大積載量は2トンで、1.5tトラックより一回り大きいので大型の家具が複数あっても入れることができます。

大型TV・冷蔵庫・洗濯機、ベッド、エアコン、3人掛けのソファー、家庭用のゴミ袋であれば40袋は入ります。

2tトラックの相場は35,000〜60,000円です。

4tトラック

4tトラックのサイズは、荷台の長さが6.1m、幅が2.1m、高さが0.4mです。

最大積載量は4トンで、一軒家の不用品はほぼ全て回収することができます。

大型TV・冷蔵庫・洗濯機、セミダブルのベッド、自動車、大型の段ボール20〜30個などが入ります。

4tトラックの相場は80,000〜要相談となります。

 

トラック積み放題と単品回収の違いは何?どっちがお得!?

トラックの積み放題プランについて説明しましたが、では単品の回収とどう違うのでしょうか。

ここでは、積み放題と単品回収の違いやどっちがお得なのかについて解説していきます。

トラック積み放題と単品回収の違い

トラック積み放題とは先述の通り、トラックに積み込むことができれば、不用品がいくつあっても料金が固定されています。

一方で単品回収は、家具・家電などの不用品それぞれに回収料金が定められており、回収量や種類によって料金が変動します。

単品回収の料金体系は「基本料金+品目ごとの料金」です。

作業費や車両費、出張費などを含む基本料金は大体3,000〜5,000円です。

単品回収の相場

単品回収の相場は以下の通りです。

家電

  • TV:2,000〜15,000円
  • 冷蔵庫(単身用):3,500円〜
  • 冷蔵庫(大型:)8,000円
  • 洗濯機:2,500〜6,000円
  • ドラム式洗濯機:10,000円〜
  • 電子レンジ:1,000〜1,500円
  • 炊飯器:2,500円前後
  • エアコン:3,000〜8,000円
  • 扇風機:1,000円前後
  • ノートパソコン:2,500〜3,000円

家具

  • ベッド:3,000〜8,000円
  • マットレス:4,500円〜
  • 布団:1,000〜3,000円
  • ダイニングテーブル:2,500〜3,500円
  • タンス:3,500〜6,000円
  • ソファー(2人掛け):3,500〜5,000円
  • ソファー(3人掛け):10,000円〜
  • 食器棚:3,500〜5,000円

その他

  • 自転車:1,000円〜
  • 楽器:1,000円〜
  • 健康器具:2,000円〜

トラック積み放題と単品回収はどちらがお得か?

単品回収の相場が判明したところで、トラック積み放題と単品回収はどちらがお得なのでしょうか。

単品回収の相場はサイズによりますが3,500円〜5,000円します。

トラック積み放題は軽トラックで10,000円前後するため、不用品が3点〜5点で小型なものであれば単品回収の方がお得です。

不用品が5点以上、生活ゴミが多いようであればトラック積み放題を利用した方が安くすむでしょう。

また、当日に不用品の数が増えるようでしたら、料金の変動がないトラック積み放題の方がお得になります。

 

不用品回収業者でも回収出来ない物がある!!??

便利な不用品回収業者ですが、中には回収できないものも存在します。

ここでは、不用品業者でも回収できないものについて解説します。

不用品回収業者が回収できないもの

業者が回収できないものとして取り上げているのは以下の通りです。

  • 土砂
  • ブロック
  • 生木
  • 動物
  • 医療器具、薬品
  • 液状のもの
  • ペンキ
  • 生ごみ
  • 灯油、ガソリン、ガスボンベなどの危険物

主に生ごみや危険物は回収していません。

生ごみのような腐敗するものは自治体の燃えるゴミの日に出しましょう。

医療器具やカスボンベなどを含む危険物は、ウイルス感染や爆発などの恐れがあるため回収不可です。

例えばガソリンであればガソリンスタンドに依頼するなど、専門業者にきちんと回収してもらいましょう。

また、土やコンクリートブロック、植物に関しては不用品回収業者によって回収可能なところもあります。

不用品回収業者の取り扱いをよく見て依頼してみてください。

 

不用品回収のトラック積み放題のメリット・デメリット

1.不用品回収のトラック積み放題のメリット

不用品回収のトラック積み放題のメリットには、どのようなものがあるのか、まとめてみました。

数に変動があっても大丈夫

片付けを進めていくうちに、想定外に「これも処分したい」という不用品が出てくる場合があります。

積み放題サービスなら、多少不用品が増減しても問題ありません。

不用品の分別をする必要がない

家具、家電、寝具…様々な不用品があっても、プロが分別してくれます。

考える手間や時間を一気に短縮してくれます。

大型の家具も積める

解体できない家具や、異なる材質を組み合わせた家具であっても、そのまま積み込んで処分してもらえます。

すぐに対応してもらえる

自治体の回収は、申し込みから時間がかかるなど、すぐに進まないことが多いです。

引っ越しシーズンなら尚更です。

積み放題サービスなら、場合によっては即日対応ができるケースがあります。

搬出作業を行ってくれる

搬出作業がプランに含まれている場合、現場から不用品を運んでくれるので、体力的な負担が軽くなります。

2.不用品回収のトラック積み放題のデメリット

では、不用品回収のトラック積み放題のデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

まとめてみました。

回収できない不用品もある

生ごみなど、回収できないものはご自身で処分する必要があります。

単品回収の方がお得な場合も

新品に近い家電や、ブランドものの家具は、買取サービスを利用すると料金がプラスになる場合があります。

積み放題サービスに依頼する前に、売れそうなものがないか確認しましょう。

クレームがくる場合も

住宅街でトラックを停めて作業していると、近隣の方に迷惑をかける場合があります。

事前に挨拶をし、道幅が狭い場合は軽トラックプランを複数回利用して運搬するなど、配慮が必要になります。

3.不用品回収のトラック積み放題の注意点

便利なトラック積み放題サービスですが、注意点もあります。

定額料金から値引きはできない

実際に積み込み作業が終わり、トラックにスペースが余った場合でも、値引きをしてもらうことはできません。

大型家具などに注意

スペースはとるけれども単品回収料金がそんなにかからない不用品の場合、トラックがすぐに埋まってしまい、結局単品回収の方がお得だった、という場合もあります。

追加料金に注意

実際に作業をする上で、スタッフ人数を追加したり、階段の使用回数で追加料金がかかったりする場合があります。

追加費用に関しては事前に確認しておくようにしましょう。

不用品回収のトラック積み放題を利用するときのポイント

トラック積み放題を利用する際のポイントについて、まとめました。

1.見積もり時のポイント

料金が全て含まれているかチェック

出張費や梱包費、階段料金に至るまで、全ての内訳について明確な説明を受けるようにしましょう。

スタッフの追加料金や、エアコンの取り外しについても、別途料金がかからないか確認しましょう。

現地確認をしてもらいましょう

見積もりの際、電話で不用品の量を説明したり、メールで写真を送ったりできる場合もあります。

こうした見積もり方法は便利ですが、双方の誤解を招かないためには、現場を見に来てもらうのが一番です。

複数の業者に見積もりをとりましょう

複数の業者に見積もりをとる場合、できれば同じ日時に呼ぶようにしましょう。

業者側からすれば自分の会社に依頼してもらいたいので、

「うちの方が安くできます」

とお得な料金を提示してもらえる場合があります。

2.依頼時のポイント

回収できないものがあるか確認しましょう

家庭ごみは大半のものが回収できますが、そうでない不用品を回収してもらう場合、注意が必要です。

オフィスや店舗の産業廃棄物には対応できない業者もありますので、依頼する前に確認するようにしてください。

不用品の分別はできるだけ自分で

分別や梱包など、自分で行える場合はその分の費用が浮きます。

ただ、きちんと行わないと、業者側もルールに基づいて廃棄しなければならないため、再分別で追加費用がかかる場合があります。

無許可業者ではないか確認しましょう

不用品回収業者の中には、市町村の許可を得ていない業者も存在します。

無許可業者に依頼してしまうと、不法投棄などで依頼者側まで罰金や罰則が科される場合があります。

安いからといって、こうした業者には依頼しないようにしましょう。

違法な不用品回収業者にご注意

便利なトラック積み放題サービスですが、市町村の許可を得ていない業者に依頼すると、トラブルに巻き込まれる可能性があります。

実際の事例や対策についてまとめました。

1.こんなトラブルに巻き込まれるかもしれません

「廃品回収」「無料回収」と記載したチラシを投函したり、拡声器で案内している業者が見受けられます。

中には、悪徳業者もいるので注意が必要です。

実際の事例を見てみましょう。

<事例1>

無料だと思って不用品の回収を依頼したら、トラックに積んだ後に作業費を請求された。

回収をやめるように言うと、降ろす作業費を要求された。

<事例2>

回収された不用品が、不法投棄されてしまった。

自然発火して、火災が発生してしまった。

<事例3>

無料回収を利用した後、何度も不用品がないかどうか家を訪問されて困ってしまった。

<事例4>

積み放題サービスだと思ったのに、高さがはみ出たからといって高額な追加料金を請求された。

 

こうしたトラブルに巻きまれるケースが頻繁に起きています。

高額な料金を請求されても、自宅や氏名を知られてしまった恐怖から、言われるままに支払ってしまう方も多いようです。

また、無許可の不用品回収業者に依頼してしまうと、廃家電が適正にリサイクルされているかどうか、確認がとれません。

家電にはフロンや鉛、ヒ素など有害物質が含まれ、適正に処理しないと環境中に放出されてしまうことになります。

さらに、不法投棄されてしまうと、後日警察から連絡がくることも。

業者の概要や実績を確認するようにして、トラブルに巻き込まれないように気を付けましょう。

また、見積もりは必ず書面でもらい、領収書も受け取るようにしましょう。

2.違法な不用品回収業者の見分け方

家庭から出る不用品を回収・運搬・処分する場合、市町村の「一般廃棄物処理業」の委任や許可が必要になります。

依頼する業者には、許可証を提示や廃棄方法についてきちんと確認をとるようにしましょう。

「産業廃棄物」「古物営業」「貨物運送事業」の許可では、家庭の不用品回収をすることはできませんので、注意してください。

許可は、ホームページや回収トラックの側面に許可番号がついているかどうかでも確認することができます。

また、優良な業者であれば、住所や連絡先が明示されています。

ホームページなどで確認がとれる業者であれば、安心して利用できますね。

3.もしトラブルに巻き込まれたら

不用品回収業者とトラブルになった場合には、どうすればいいのでしょうか。

高額請求などのトラブルに巻き込まれた場合は、自治体の消費生活センターに相談するようにしてください。

全国統一番号で、

消費者ホットライン「188(いやや)」

に電話すれば、お近くの消費生活相談窓口を案内してもらうことができます。

お困りごとがある場合は、相談してみてくださいね。

まとめ

不用品回収のトラック積み放題サービスについてご紹介してきました。

回収だけではなく、分別作業や搬送作業も依頼することができ、大変便利でお得なサービスになっています。

また、大量の不用品があっても、短時間で片付けを済ませられるのも大きなメリットです。

料金内訳や許可証をしっかりと確認した上で、引っ越しや片付けの際に利用したいですね。