片付けはしたいけど、どうしてもやる気が出ないときってありますよね。

この記事では、やる気が出ない理由を徹底分析し、やる気が出る9つのコツを伝授します!

片付けによるメリットもたくさん紹介していますので、この記事を読めば片付けのやる気が嫌でも湧いてきます。

興味のある方はぜひご一読ください!

この記事を監修してくれた専門家

遺品整理士:菅野 武史

一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(第 IS23822 号)

片付け業者にて3年、遺品整理業者で2年の現場経験を積んだ後、自身の会社を設立。年間500件以上の現場をこなし、現在も積極的に片付けや不用品回収案件に携わる。

【どうして?】片付けのやる気が出ない5つの理由

まずは片付けのやる気が起きない理由から分析していきましょう。

ほとんどの場合、片付けのやる気が起きない理由はこの5つに集約されます。

戦いを始める前にまず敵を知るところから始めましょう!

理由1:片付けを否定的に捉えてしまう

一つ目の理由は、片付けを否定的に捉えてしまうことです。

分かりやすく言うと、片付けってとても面倒ですよね!

嫌いなことを継続できる人は凄いですが、普通は嫌いなことは後回しにしがちです。

なのでこの場合は、片付けに対するイメージから変えていく必要があります。

片付けに対するイメージアップ術や、片付けを簡単に捉える方法も紹介してありますので、ぜひご覧ください!

理由2:極論「今すぐやらなくても困らない」

片付けって今すぐにしないと生きていけないわけではないですよね。

ヒトは決断を先延ばしにする生きモノですし、片付けが嫌いな方であればなおさらです。

この場合、「片付けによって得られるメリットを強くイメージ」したり、逆に「今すぐ片づけないと困るシチュエーションを作る」ことが対策として考えられます。

その方法論や具体的なメリットも後で触れていきますので、楽しみにしてください!

理由3:片づけてもどうせまた散らかる

片付けをした1週間後には元の状態に戻ってしまっていることってありますよね。

実はすごくもったいないことなんです。

後でも触れますが、一度片づけてしまうことは、部屋をきれいに保つきっかけになるのです。

そこで、一度きれいにした部屋をキープする方法も後々紹介いたします!

理由4:上手な片付けの方法が分からない

確かにどうせ片付けをするなら、効率よく片づけたいですよね。

でもこの記事を読んだあなたには、もうそんな言い訳はありません!(笑)

最後まで読んで、上手な片付け術をマスターしちゃいましょう。

理由5:時間が本当にない

たまに、「忙しすぎて片づける時間が本当にない…」とという方もいます。

それは本当にどうしようもないですよね。

でもきれいな部屋をあきらめる必要は全くありません。

片付けのプロに頼むのも、立派な選択肢の一つです。

時間がない方は、ぜひ一度真剣に検討してみてはいかがですか?

実は・・・片付けられない原因は「脳」にある!?

脳には、同じような働きをする脳細胞の集団があり、それを「脳番地」と言います。

脳番地は大きく分けて、運動系、視覚系、思考系、記憶系、理解系、感情系、聴覚系、伝達系の8つの系統に分類できます。

脳番地の強い・弱いは人それぞれであり、脳のクセを知ることで弱い脳番地を鍛えれば、片付けられる脳に成長するのです。

では、各脳番地が弱いと片付けにどのような影響を及ぼすのでしょうか。

運動系脳番地

運動系は、体を動かすことに関する脳番地です。

思考系が運動系に「動け」と命令することで体が動くわけですが、運動系が弱い場合、動作や反応に遅れが生じます。

動くこと自体が面倒に感じてしまう、所謂面倒くさがりで、片付けるものがあっても後回しにする傾向があります。

体を動かすこと自体に慣れていないため、日常生活に小さな動作を入れることが必要となっていきます。

視覚系脳番地

視覚系は、目で見た情報を脳に伝える脳番地です。

視覚系が弱っていると、目に見えているものの処理が上手くできないため、部屋が汚くても視覚情報として認識されません。

眼球の動きが少ないと、視覚的情報を読み取ることが難しくなるため、日常的に目を動かし、情報を多く取り入れることが大切となっていきます。

思考系脳番地

思考系は、物事の考察や判断などに関する脳番地です。

脳の司令塔と言われる部分が弱いと、自分自身で物事をすぐに選択・判断ができず、モノの取捨選択ができずに片付けが一向に進みません。

片付けをするように命令を出す以前の問題となってしまいます。

普段の何気ない選択に時間を取らないようにする訓練が必要です。

記憶系脳番地

記憶系は、覚える・思い出すことに関する脳番地です。

記憶系が弱いと、モノの位置や寸法などを覚えることが苦手です。

家にどのような家具があるのか思い出せないため、同じものや部屋に合わない家具を購入してしまい、モノが増える原因となります。

対策として、過去を振り返れる手帳やアルバムなどを使います。

記憶力が強くなるだけでなく整理整頓しようと前向きな気持ちになれるでしょう。

理解系脳番地

理解系は、物事や言葉を理解することに関する脳番地です。

理解系が弱い人は応用力に欠けており、片付けたくてもどこから手を出していいのかわからなくなります。

頑固で主観的になりやすいことから、理解力がさらに窄まっていきます。

自分とは違う主観を持つ人の意見を聞くことで、理解の可能性を広げ、自ら行動できるようになるでしょう。

感情系脳番地

感情系は、感性に関する脳番地です。

喜怒哀楽を司る部分が弱いと、そもそも片付ける気力が湧きません。

心が荒んでおり、なんでも人任せになってしまいます。

そこで、記憶系でもおすすめした、アルバムで昔を振り返ることによって、過去の感情を呼び起こすことができます。

よって今を整理したくなる、記憶系と感情系の両方を鍛えることで片付けにも身が入るようになります。

聴覚系脳番地

聴覚系は、耳から聞いた情報を留めておく脳番地です。

聴覚系が弱いと、言われたことを覚えておくことができなくなります。

物忘れが激しいタイプで、何をすればいいのか忘れてしまい、何も行動できない・・・という結果になります。

実は聞いているようで頭に残っていないことが多いので、普段の会話を咀嚼することが大切です。

最悪、メモしましょう。

伝達系脳番地

伝達系は、会話・連絡に関する脳番地です。

伝達系が弱いと、家族に片付けを頼みたい時に上手く伝えることができません。

自分一人だとできるのに、人に伝えるとなると途端に頭と口が回りにくくなります。

対策として、プロの片付けアドバイザーの真似をすると、自分の思考と交えて考えることができるのでおすすめです。

また、伝えたいことは予めメモしておくと焦らずに済むでしょう。

 

片付けのやる気を出すコツ9選!

さあ、ここからは片付けのやる気を出すコツを惜しみなく伝授していきます。

ここで紹介する9つのコツはどれも非常に有効なので、ぜひ実践してみてくださいね!

コツ①:スッキリとした部屋での明るい生活をイメージ!

一つ目は、日常の何気ない瞬間に整理された部屋での快適な生活をイメージすることです!

片付けを否定的に捉えてしまったり、「今すぐ片づけなくても困らない」と考える人にとっては、単純ですが重要な考え方です。

「机の上が整理されてたらとても仕事しやすいんだろうな」
「きれいなキッチンでお料理作るのは楽しそう!」

このイメージをしっかりすることで、片付けをすることが嫌ではなくなり、片付けを始めやすくなりますね。

うまくイメージできない場合は、後述の「片付けによるメリット7選」を参考にしてみましょう!

コツ②:片づけの作業をリストアップ

次にご紹介するのは、「片付け作業のリストアップ」です。

できるビジネスマンは、1日の初めに今日やることをリストアップするという話を聞いたことはありますか?

リストアップすることで、曖昧だった作業内容を明確にし、次に何をすればいいかを常に把握することができるので、作業効率が段違いに上がります♪

まず部屋全体を見回して、気になったところをなるべく具体的にリストアップしていきましょう。

  • テレビ台の下
  • 玄関口
  • 机の上の書類

のようにリストアップし、それらを整理していきます。

終わりのないかのように思える片付け作業も、リストアップすることで常に進捗を把握しモチベーションにも繋がりますね!

コツ③:簡単なことから手を動かす!

次のコツは、まずは簡単に手を動かすことです!

これは片付けを始める際のコツなのですが、心の中で「片付けよう」と念じるのではなく、無心に手だけを動かしましょう。

机の上を片付けていたら自然と周りの棚も片づけてしまった、という経験はありませんか?

やる気を言うものは往々にして、片付けをしていると自然に湧いてくるものです。

まずは雑念を捨てて手を動かすことから始めましょう。

コツ④:片付け場所を限定しよう!

次のコツは、「片付け場所を限定すること」です。

部屋中にゴミや衣類が散乱していたら、リストアップしようにもどこから手を付けようか迷いますよね。

なので、片づけたい場所を選び、
「今日は玄関を掃除するぞ!」
と決めることで、無限にも思えた片付け作業が一気に楽になります。

ぜひ一度お試しください。

コツ⑤:片付けタイマーを設定しよう!

次は、片付けにかける時間を設定しましょう!

「今日は20分」などと時間を決めることで、メリハリをもって片付けに没頭できるので、1日中ダラダラ片付けをするよりも、圧倒的に効率が上がります!

いつも片付けを面倒に思ってしまう人でも、1日20分だけなら、頑張ってみる価値はあるのではないですか?

ぜひ実践しましょう!

コツ⑥:頑張る自分にご褒美を!

片付けを頑張った日には、小さなことでもよいので、自分にご褒美をあげるルールを作りましょう!

とても単純なことですが、これにより片付けをすることが楽しみになります。

いつもより少しだけ豪華な外食をしてみたり、好きな本を1冊買ってみてもいいかもしれません。

とにかく、片付けを始めやすい環境を整えることが肝要だと言えます!

コツ⑦:半強制的?締め切りを作ろう!

次に紹介するのは、「友達を呼んで、強制的に締め切りを作る」です。

これはかなりの荒業ですが、効果は絶大と言えます。

誰も、友達から「部屋が汚い自堕落な人間だ」と思われたくないため、「〇月〇日に家においでよ!」と誘うことで、その日までに部屋をきれいにする強力なモチベーションが生まれます!

かなり大変だとは思いますが、時間的・精神的に余裕のある人はぜひ試してみてください。

コツ⑧:音楽をかけて楽しく片付け!

片付けをする際には、自分の好きな音楽を流すようにしましょう!

好きな音楽は、「片付けめんどくさいな…」という負の感情を自然と吹き飛ばしてくれるため、片付けが楽しくなります。

「いやだな」と思いながらやるよりも楽しく片づけたほうが作業効率が上がることは想像に難くないですよね!

片付けが楽しくなると、片付けを継続させやすいため、一石二鳥と言えるでしょう。

コツ⑨:成功体験を積み重ねよう!きれいな部屋のキープ術5選

最後にご紹介するコツは「片付け成功体験が次のやる気につながる」です。

一度部屋をきれいにすることができると、それがきっかけとなって部屋をきれいに保ちたいと自然と思うものです。

でも「1週間後にはまた部屋が散乱してしまう」という方もいらっしゃると思うので、きれいな部屋をキープする技術6つを伝授しておきます。

1.使ったら戻す習慣をつける
基本的にモノが散乱する原因は、「使ったモノを戻さない」ことにあります。部屋をきれいにした後は、使ったら戻すという習慣を無意識レベルまで落とし込みましょう。

2.ついでに片づける習慣をつける
キッチンで皿洗いが終わったときなどは、ついでに調味料などを元の場所に戻しましょう。この「ついでの片付け」が身についた人は、相当の片付け巧者と言えるでしょう。

3.床にモノを置かない
基本的に床にモノを置いてもいいことはありません。自然と床の上のモノが増えていき、再び足の踏み場がなくなってしまいます。「床にモノを置く」はNGだと覚えておきましょう!

4.モノの定位置を定める
「この食器は〇におく」などのルールを定めましょう。そうすることで、定位置からずれたモノを自然と定位置に戻す習慣がつき、片付けがグッとしやすくなりますよ♪

5.1つ増えたら1つ減らす
断捨離に通じる考え方ですが、基本的に1つ新しいものを買ったら、古いものは捨てるようにしましょう。部屋のモノが減れば当然部屋はスッキリしますよね。

6.片付けを曜日でルーティン化
片付けを習慣化することができれば、もうあなたが片付けで困ることはもうないでしょう。「毎週土曜日は30分部屋を掃除する!」など決めておくのがおすすめです。

片付けの時にオススメの音楽が話題に!?

片付けのやる気が出ない・・そんな時は好きな音楽を聞いてテンションを上げるに限ります。

では、YouTubeで聞くことができる音楽を2つご紹介します!

掃除をするついでに聞き流したい〜という方には「作業用BGM」がおすすめです。

洋楽だけでなく邦楽やインストゥルメンタルなど、様々な種類のBGMがYouTube上に存在します。

軽快なリズムで切り替えが早いので掃除も捗ることでしょう!

自分のお気に入りを見つけて、掃除のやる気アップに繋がるかもしれませんね。

更に音楽が大好き!という方には、「ヒット曲メドレー」がおすすめです。

聞いたことあるから、口ずさみながら楽しく掃除ができるでしょう!

年代別に聞いてみても面白いかもしれません。

 

【やるしかない!】片付けるメリット8選!

ここまで片付けのやる気を出すコツを伝授してきました。

最後に、ダメ押しとして片付けによって得られる大きなメリット8つをまとめました。

これを励みに、ぜひ片付けに取り掛かってください。

メリット①:成功体験が「やる気」を生む

一度部屋をきれいにすることで、「部屋をきれいに保ちたい」というやる気が生まれます。

そしてそのやる気を生かす方法6つについては既にお話しした通りです。

つまり、一度片づけてしまえば、その後の片付けはグッと楽になるということです!

メリット②:家事がしやすくなる

あまり知られてはいませんが、家事もしやすくなります。

広々と机を使ってアイロンをかけられるようになりますし、きれいなキッチンで料理の楽しさに目覚めるかもしれません。

家事がしやすいと、生活の幅が広がって、人生がグッと楽しくなりますよ♪

メリット③:時間を有効活用できる

整理整頓された部屋だと、何がどこにあるかを完全に把握できるので、散らかった部屋で延々と探し物をするという無駄な時間が無くなります。

その分の時間を仕事や勉強に充てたり、大切な人との時間に割くのも、あなたの自由です。

メリット④:健康的・衛生的な生活を送れる

汚い部屋にはダニやほこり、さらにはゴキブリなど、衛生的に望ましくないものが溢れています。

アレルギーが発症したり、肌がかぶれてしまうこともあり得るので、きれいな部屋に住むに越したことはありません。

ゴキブリと共に生活がしたい人などほとんどいませんよね(笑)。

メリット⑤:仕事や勉強がはかどる

部屋が片付いていると、作業の集中力が段違いに上がります。

部屋が散らかっていると、そちらに注意がひきつけられてしまい、なかなか集中できないものです。

なので部屋を片付けることで、仕事や勉強もはかどり、周りからの評価も上がっていくでしょう!

メリット⑥:お金が貯まる

部屋がきれいだと、実はお金が貯まります。

部屋がスッキリしていると、自分が何を持っていて何を必要としているのかはっきりと把握できるので、余計なものを買わないようになるからです。

既にボールペンを持っているのに、新しく買ってしまった経験はないですか?

そういう細々とした節約も積もればそれなりのお金になります。

おいしいものを食べたり、大切な人へのプレゼントに使ったほうが絶対に良いですよね。

メリット⑦:自己肯定感が上がる

きれいな部屋にいると、自己肯定感が上がります。

あなたは「汚部屋に住む自分」と「きれいな部屋に住む自分」のどちらが好きですか?

「自分はきれいな部屋に住むデキる人間だ」と思えるだけで、世界が変わって見えますよ♪

メリット⑧:自分の才能に気づける

実は、部屋の片付けによって、自分の特徴的な才能を開花することができます。

書籍「あなたの部屋が汚いのは、実は才能がありすぎるから」では、1万件以上の片付けサポートの経験からパターン別に能力を紹介しています。

才能にはそれぞれ、アーティスト系、スター系、ファッショニスタ系、ヒーロー系、隠れリーダー系の5つがあります。

理想像を描き片付けを行うことで、自分の才能に気づくことができるとなると、掃除も捗りますね!

 

【最終手段】やる気が出ないときの対応「プロに依頼」

ここまで読んでもどうしてもやる気が出せない人&片付けの時間が取れない方へ。

「今日も片付けができなかった…」と悩む必要はありません。人間なのですから、そういうときもあります。

逆に「やる気がないから今日は片付けしない!」くらい開き直ったほうが、心がスッと楽になりますよ。

さらに、自分でやらなくてもプロの業者であれば、自分の部屋を1日でスッキリ片づけてくれます。

どうしても自分で片付けできない場合の選択肢の一つとして、ぜひご検討なさってはいかがでしょうか?

片付け業者を選ぶコツは?

専門的なプロが早く清掃をしてくれるお部屋の片付け業者は人気が高まっています。

業者を選ぶコツについて4つほどご紹介します!

他社と費用を比較する

お部屋片付け業者の相場は、おおよ5万円です。

トラックに入るゴミの量や清掃時間などによって代金が変動します。

各業者によって料金設定は異なるので、Webサイトできちんと調査をするようにしましょう。

SNSや口コミを調査する

片付け業者が掲載している広告だけでは、評価が難しいところもあります。

その場合、SNSで検索をかけたり口コミを見てみるといいでしょう。

実際に依頼した人たちのリアルが見れるので、とても参考になりますよ。

業者によっては誇大広告を載せているところもあるので、疑うことも大切になってきます。

見積書を確認する

金額が安いからといって、見積書をよく確認しないで依頼するのは危険です。

実際に、清掃の中盤になって急に追加料金を提示してくる業者が存在します。

どのくらいの範囲でいくらなのか、スタッフの人数、時間、交通費、ゴミの回収有無などなど、数字を明確にしましょう。

見積の質問ではぐらかすようなら、違う業者への選択も考えるとよさそうです。

サービスは充実しているか

清掃やゴミの回収のみの業者はあまりおすすめしません。

片付けの仕方やアドバイス、収納方法など、リバウンドしないために働いてくれるスタッフが大切です。

依頼者の相談に親身になってくれる業者を選びましょう。

まとめ

この記事では、片付けのやる気が出ない理由を分析し、やる気を出すコツについても触れてきました。

片付けによる大きなメリットも知ったあなたには、行動しない理由はもう存在しないはずです。

片付けによる自分の弱点を見つけられたのなら、克服する時はすぐそこまできています。

あなたの片付けがうまくいき、生活がどんどん楽しくなることを祈っています!頑張って下さい♪