引っ越し、遺品整理などで不要になった家具や家電。
早く処分したいけれど、処分方法がわからなくて困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、様々な処分方法を紹介していきます。
この記事の目次
不要になった家具・家電は2種類に分ける!
まずは不用品を大きく2つに分けてみましょう。
分け方は簡単。「リサイクルに回せる物」「リサイクルに回せない物」の2種類です。
2つに分ける方法を解説していきます。
リサイクルに回せる物
リサイクルに回せる条件は以下の通りです。
- まだ使用できる
- 中古だが美品
- 購入年月・製造年月が10年以内
この条件にあてはまるものは買取してもらえる可能性が高くなります。
リサイクルに回せないもの
- 故障や破損箇所がある
- 目立った傷・汚れがある
- 購入してから10年以上経っている
このような物は廃棄処分するしかありません。
不要になった家具・家電の 『処分方法』『料金相場』『メリット・デメリット』まとめて紹介!
不用品処分には様々な方法があります。
どの方法にもメリット・デメリットがあり、色々な方法の中から自分に合った方法を探して、納得のいく方法で不用品処分をしましょう。
様々な不用品処分の方法を、項目ごとに詳しく解説していきます。
①各自治体で粗大ごみとして廃棄処分に出す
これは最も基本的な方法です。
家具は「粗大ごみ」として分類されるため、自治体ごとのルールに従って処分します。
料金相場は自治体によって定められているのですが、比較的安価となっています。
ですが、捨てる際には厳しいルールがあり、さらには平日の回収となるため対応が難しい場合もあります。
自力で外に運び出し、粗大ごみ用のシールを購入し貼り付けるなど安価なだけに手間が掛かります。
自治体で粗大ごみとして出す場合の費用目安
タンス・本棚・食器棚などの大型家具 | 約3000円~ |
テーブル | 約1000円前後 |
椅子・ソファー | 100円~1000円前後 |
ベッド・寝具 | 1000円~2000円前後 |
メリット
- 処分料金が安い。
- 処分料金が自治体で定められているため分かりやすい。
- 少量なら簡単に処分できる。
デメリット
- 大型家具を自分で外に運び出さなければならない。
- サイズを計測したり、決められたシールを購入するなど手間がかかる。
- 引き取り日を指定できない。
- 回収までに時間を要する。
- 一度に回収する量に制限がある。
②一部家電は家電リサイクル法に従う
国で定められた「家電リサイクル法」(正式名称 特定家庭用機器再商品化法)というものがあります。
再利用が可能な材料をリサイクルし廃棄物を減らす事を目的として定められた法律で、一部の家電はこの家電リサイクル法に従い処分する事が義務付けられています。
家電リサイクル法の対象商品
- エアコン
- テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫
- 洗濯機
家電リサイクル法対象商品処分料金の相場
エアコン | 972円~ |
テレビ |
|
冷蔵庫・冷凍庫 |
|
洗濯機・乾燥機 | 2,484円~ |
家電を購入したお店、買い替えするお店に処分を依頼するのが一般的です。
引き取りの方法は店舗によって異なりますが、多くの場合は上記の料金の他に「収集・運搬費用」が掛かります。
指定された場所に直接持ち込むケースもあります。
処分する家電のメーカーによって料金が異なるため、確認が必要です。
メリット
- 法律の下、適正な価格で処分できる。
- 買い替えの際にまとめて処分を依頼できる。
- 処分方法が定められているので迷わずに済む。
デメリット
- 一定のリサイクル料金が掛かる。
- 別途収集・運搬費用が掛かる。
- 処分する物のメーカーによって料金や問い合わせ先が異なり面倒。
➂不用品回収業者に依頼する
とにかく「早く」「楽に」処分がしたい方にはこの方法がおススメです。
先ほど紹介した「リサイクルに回せないもの」もまとめて引き取ってくれるので、不用品の量が多い場合も安心。
重い家具などを自力で動かすのが困難な人にはこの方法がベストと言えるでしょう。
しかし業者によって料金が異なり、中には悪徳業者も存在します。
ですから業者を選ぶ際は慎重に、最低3社から見積もりを貰い、料金設定が明瞭な所を選びましょう。
口コミや会社のホームページの確認も忘れずに!
メリット
- 作業日を指定できる。(土日祝日対応可・即日対応可など柔軟な業者もある)
- 重い家具を自力で運び出す手間が無い。
- 不用品の量が多くても対応してもらえる。
デメリット
- 悪徳業者が存在する。
- 料金設定が業者によって異なる。
- 手間が掛からない分費用がかかる。
④リサイクルショップに出張買取依頼・持ち込み
リサイクルショップに依頼すると、費用が掛からず収入になる事も!
出張買取サービスを利用すれば大型の家具を自宅まで引き取りに来てくれるので運び出す手間もありません。
しかし、買取にも条件があり、年数の経ったものや傷・汚れがあるものは対象外になってしまいます。
家具の運び出しの難易度によっては断られるケースもあり、リサイクルショップに依頼できる品は限られます。
売れそうな商品は事前に綺麗にし、高価で買い取ってもらえるよう準備が必要です。
メリット
- 不用品を処分してお金が貰える。
- 出張買取サービスだと自分で家具を運び出さなくて良い。
- 費用が掛からない。
デメリット
- 品物の状態によっては買い取ってもらえない事がある。
- 事前に綺麗にしておく必要がある。
- 利用できる品が限られている。
⑤ネットオークション・フリマアプリを利用する
ネットオークション・フリマアプリを利用すれば自分の希望の額で不用品を売る事が出来るかもしれません。
しかし、希望額で購入希望者が現れるか、そしていつ売れるかはわかりません。
売るまでに、品物の写真を撮り、売れそうな文章を作成し、落札者・購入希望者とのやりとりを行います。
そして売れた後も、梱包・発送作業を自分で行う必要があります。
その為送料を見込んでの料金設定をしなければなりません。
一番高価で不用品を売ることが出来る可能性がある方法なので、時間に余裕があり、手間が掛かっても平気な方にはおすすめの方法です。
メリット
- 高価で不用品を売ることが出来る。
- 自分のペースで取引できる。
- スマホでも出来るので手軽。
デメリット
- 取引の手続き、梱包など面倒な作業がある。
- いつ売れるかわからない。(予定が組めない)
- 落札者とのトラブルが起きる事がある。
- 入金までに時間がかかる。
⑥引っ越しの時にまとめて引っ越し会社に依頼する
引っ越しの際に不用品が出た場合は引っ越し会社に引き取りを依頼するという方法もあります。
引っ越しと同時に不用品を処分できるので、とても効率的に作業を進められます。
転居ギリギリまで不用品を使用することも可能で新しい住居で新しい物を使い始めたい方にはとても便利な方法です。
中には買取サービスを行っている業者もあるので、引っ越しの問い合わせの時に一緒に確認してみましょう。
メリット
- 引っ越しと同時に作業が進む。
- 買取料金を引っ越し料金から引いてくれるためお得に引っ越しが出来る。
- 引っ越しギリギリまで不用品を使用できる。
デメリット
- 買取・無料回収が不可能な物は有料となる。
- 有料引取の場合の費用が比較的高価。
- 業者によっては対応していない。
⑦家具を解体して処分
大型の家具でも解体すれば通常のゴミとして処分する事が可能です。
こちらは手間が掛かっても費用を掛けたくない方におススメの方法となります。
電動のノコギリがあれば比較的簡単に家具を解体することが出来ますが、作業に慣れていない方は怪我をしたり建物に傷をつけてしまったりするので注意が必要です。
メリット
- 金額を抑えることが出来る。
- 一般ゴミとして手軽に処分できる。
- 工具があれば簡単。
デメリット
- 危険が伴う作業の為注意が必要。
- 工具を揃える必要がある。
- 一般ゴミは一度に出せる量が限られている。
⑧新しい家具を買い引き取ってもらう
大型家具を買い替える時には家具の引き取りサービスも利用する事も出来ます。
新しい家具を購入すると同時に不要になった家具を処分する事が出来るので非常に便利なサービスです。
お店によって、回収費用が異なるため事前に確認が必要です。
そして、家具の引き取りサービスに適用する家具は限られているため、こちらも事前に確認しておきましょう。
製造から5年以上たった物や、破損がある物などは引き取りを断られる事があるので注意が必要です。
メリット
- 買い替えのタイミングで不要になった家具を処分できる。
- 家具のプロが運び出してくれるので建物に傷がつかない。
- 下取りで買い取ってくれる場合もある。
デメリット
- 家具の下取りに適用する物は限られている。
- 新しい家具を購入した数しか引き取ってもらえない。
- お店によって制度が異なる。
⑨海外に輸出している業者に寄付をする
まだ使える家具だが、国内では販売できないような家具でも、海外だと需要があるケースがあります。
日本製の家具は人気があるので、中古家具を輸出している業者に持ち込めば無料で引き取ってくれる場合も。
しかし大きな家具を自分で持ち込まなければならず、持ち込んでも引き取ってもらえないケースもあるので注意が必要です。
メリット
- 無料又は買取してくれるので費用が掛からない。
- 思い入れのある家具を大切にしてくれる人に使ってもらえる。
- 廃棄処分しないので環境に優しい。
デメリット
- 大きな家具を自力で持ち込まなければならない。
- 家具の状態などによっては引き取りを断られることもある。
- 対応している業者が少ない。
IKEAの家具は処分が難しい?!
家具をIKEAで購入する方は少なくないと思います。
おしゃれで便利な家具が比較的安価で購入できるので、とても人気ですよね。
ですがIKEAの家具は処分する時に困る事もあるのです。
IKEAの家具の特徴や購入時・処分時の注意点を解説します。
IKEAの家具は注意が必要!買う時から処分を見据えましょう。
IKEAの家具は組み立て家具が多い。
IKEAの家具を購入したことがある方はご存じだと思いますが、IKEAの家具は自分で組み立てるものが多いです。
通常の組み立てる家具だと、ネジなどを用いますが、IKEAの家具は大きなパーツをドッキングして組み立てる仕組みになっています。
組み立てる時は簡単で便利なのですが、一度組み立ててしまうと簡単に解体する事が出来ないのがIKEAの家具なのです。
IKEAの家具は重い。
通常の組み立て式の家具よりもIKEAの家具は重量があります。
ですから、運びだすのも一苦労。解体も出来ないので、処分が困難になってしまうのです。
IKEAの家具は処分=壊す
IKEAの家具はデザインが素敵で安価なので、購入を控える必要はないと思います。
しかし、引っ越しの時に運べない事、処分の時は買取サービスなどが利用できず無理矢理解体するしかない事などを考慮した上で購入しましょう。
家具を処分する時にチェックしておくポイント
不要になった家具の処分方法を決めるためにチェックしてほしいポイントがいくつかあります。
処分方法は色々ありますが、適正な処分をスムーズに進めるためのチェックポイントを解説していきます。
家具の状態をチェック!
まずは家具の外観の傷・汚れの有無をチェックしてみて下さい。
日焼け・虫食いなどの有無も重要なポイントです。
傷・汚れ・日焼け・虫食いなどがある家具は基本的に買取サービスを利用できません。
どこのブランドの物かチェック!
ブランド物などの高級家具であれば年数が経っていても高値で買い取ってもらえる可能性があります。
デザインが奇抜ではない高級家具であれば、高価買取の可能性は高くなります。
アンティーク家具の需要も高まっていますので、ブランドがない場合でも年代物として価値が高くなるケースもあります。
運べるかチェック!
処分する際に重要となるのが搬出方法です。
家具は不用品の中でも大きさと重量があるので、運び出す作業がとても大変なのです。
自治体のサービスなどを利用する場合は搬出を自力でしなければなりません。
もし自力で運び出すことが困難な家具であれば、不用品回収業者など、プロの手を借りる方法を選びましょう。
備品が揃っているかチェック!
買取サービスやオークション、下取りに出すなどの不用品をお金にする方法を選ぶ場合は備品を紛失していないかチェックしましょう。
外観がいくら綺麗でも備品が無い場合は買取を拒否されるケースもあるので注意が必要です。
備品の有無で買取金額に大きな差が出るので、買取サービスを利用したい方は日頃から備品を無くさないように注意しましょう。
分解が可能かチェック!
家具を一般ゴミとして処分する方は、どこまで分解できるのかチェックしましょう。
分解できれば運び出すときにも楽になるので、分解できるタイプの大型家具なら自治体で粗大ごみとして出すのも簡単になります。
他にも、大きな家具は運び出す時に人手が必要ですが、分解できれば簡単に運び出せるので不用品回収業者に依頼する場合も人件費削減へ繋がります。
不用品回収業者に依頼すれば、分解後元に戻せない場合もプロがやってくれるので安心です。
家具の種類別処分方法
家具の種類によっても処分する方法が違います。
出来るだけ買取に回したりリサイクルが出来る方向で処分したいですよね。
なるべくお得に処分を進められるように、家具の種類別の処分方法を解説します。
タンスなどの収納家具
タンスは一昔前は需要がありましたが、最近はビルトイン収納が主流となっているため、意外と買取してもらえないのが現状です。
なので処分する事になるのですが、重量もあり、自力で処分する事が比較的難しい物となります。
不用品回収業者に依頼すれば、搬出や処分を全てやってもらえるので、タンスの処分は不用品回収業者に任せるのがベストな方法です。
布団 ・マットレスなどの寝具
寝具の中古品も需要が少ないので買取の期待は薄いと言えるでしょう。
ベットなども中古品はあまり好まれない傾向にある為、あまり買取を行っていないようです。
少し手間はかかりますが粗大ごみとして処分するか、一気に片付けたいのであれば不用品回収業者に依頼しましょう。
ソファー・イス・テーブル などの大型家具
ソファーやテーブルはインテリアの中心となる事が多く、デザインが重視されます。
高級メーカーの物や素材が高級な物などは買取が期待できますが、8年以上使用したものに関しては基本的に買取はできないとされています。
ですが状態のいい物であればリサイクルショップなどで対応してくれるケースもありますし、無料で知人などに引き取ってもらえる可能性もあります。
捨てる場合は自力で外に運び出せる物は粗大ごみ、それ以外の場合は不用品回収業者に依頼しましょう。
カーペット・ラグ などの布製品
カーペット・ラグは高級メーカーの物だと買取対応してもらえます。
アンティークの高級カーペットは需要があるので、素材が良く高級な物であれば買取サービスを利用してみましょう。
しかし化学繊維で織られたもの、汚れがあるものなどは処分するしかありません。
粗大ごみとして出す場合は、自治体で定められたサイズにカットが必要なので、想像以上の手間が掛かってしまいます。
カーペットやラグを処分する時は不用品回収業者に引き取りを依頼しましょう。
仏壇・神棚などの特殊な物
仏壇や神棚は、「魂抜き」や「供養」などの処置が必要なので費用を掛けず処分する事は出来ません。
自治体によっては仏壇・神棚などは処分対応外のところもあります。
不用品回収業者でも対応してくれるところがありますが確認が必要となります。
確実なのは「仏具屋」に依頼する事。
必要な処置を全て請け負ってくれるので、仏壇や神棚など特殊な不用品は専門の仏具屋さんに依頼するのが無難です。
家具を処分する時に気をつける事
家具を処分する際、気を付けたいポイントがいくつかあります。
どの方法で処分する場合も損をしないために以下のポイントを押さえた上で処分を進めて下さい。
時間に余裕を持って処分を検討しよう!
不用品処分において最も大切なのが「時間に余裕を持つこと」です。
ネットオークションやフリマアプリを利用する際は、一定の期間が必要となります。
自治体の回収を利用する際も、日付指定が出来ない為、時間に余裕が必要です。
不用品回収業者に依頼する場合も、即日対応してくれる業者もありますが、見積もりや比較サイトを利用し、お得な業者を探すといった時間が必要です。
ギリギリで行動を起こしても得になる事はありません。
損をしないためには早めの行動が大切です。
利用する業者が悪徳業者ではないか確認する!
不用品回収業者の中には、見積もりの料金よりも高い金額を請求してきたり、必要な資格や免許を持たずに営業している悪徳業者が存在します。
もし、資格がない業者に引き取りを依頼し、不用品回収業者が不法投棄してそれが発覚してしまった場合は、利用者側の責任が問われる事もあります。
そのようなトラブルに巻き込まれないために、事前に不用品回収業者を調べておく必要があります。
不用品回収業者のホームページで口コミや資格などを確認し、明確な見積もりを出して貰ってからどの業者に依頼するかを決めて下さい。
不用品回収業者には様々なプランがあるので、自分のニーズに合ったプランでお得に不用品処分を行いましょう。
売れそうな家具は綺麗にしておく
不要になった家具を買取査定に出す前には必ず家具のコンディションを良くしておいてください。
商品価値を高める努力をすることで、予想外に高い金額で買取してもらえるケースもあります。
買取サービスやオークションなどを利用する際は、家具を綺麗にしておく事を忘れずにやりましょう。
まとめ
不要になった家具を処分する方法やポイントを紹介しました。
自力で運び出して安く処分するか、少し費用はかかりますが不用品回収業者に一括で依頼するか、あなたにあった方法でストレスなく不用品を処分出来るといいですね。
不用品が大量にある場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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