何度『片付けなさい』『元の場所に戻して』と子供に言っても、片付けられない……
最初は優しく言っていても、気がつけば怒鳴り散らしている……なんてことはありませんか?
子供が片付けられない原因は、年齢・性格・環境など色んな理由が存在します。
- 子供が片付けられないと毎日困っている
- このままだと子供の将来が不安だ
と悩んでいるお母さんのために、この記事では、色んな角度から理由を解説、片付けられるようになるための具体的方法をお伝えます!
1つでも取り入れていただければ幸いです!ぜひ最後までご覧ください。
この記事を監修してくれた専門家
この記事の目次
子供が片付けられない3つの理由
子供が片付けられないと悩んでいると、それだけでストレスに感じてしまいますよね。
お片付けは子供の年齢によって、声かけや仕組み作りが変わってきます。
ただ基本的な考え方は一緒ですので、1つ1つ振り返り今一度、お家の状況を見直してみてください。
お母さんは片付けられてますか?
まず最初に、お母さんは片付けられいるかの確認です。
筆者自身、片付けがちゃんとできていますか?と聞かれるとヒヤリとしますが、子供が片付けられないと悩んでいる方は、ご自身も片付けが苦手だったります。
というのも、ご自身も片付けが苦手なご両親に育てられていたり、片付けのことを学ばないまま大人になっているからです。
子供は親の片付け方やものの扱い方を、無意識に真似をしています。
ちゃんと片付けていると思っていても、一度見られたくない場所がないか考えてみてくだい。
また自分自身がちゃんと片付けをしていると、『片付けなさい!』と言うだけにならないのです。
子供に片付け方を伝えることができます。
子供は怒らなくても、具体的方法を伝えることで行動に移すことができるのです。
まずは自分自身のカバンの中、キッチン、クローゼットを見直して見てください。
きれいに整理整頓できているようなら、次のステップに移りましょう!
片付けの必要性を感じていない
子供が小さなうちは、片付けの必要性なんてわからないと思うかもしれませんが、
- きれいになって気持ちが良い
- 遊びたいおもちゃがすぐに取り出せる
など片付けたことで、良かったと思えることを伝えるとちゃんと理解します。
そして年齢が上がってくると、片付けてきれいにすることで、
- 探し物に時間がかかないので、時間を有効に使えること
- 片付いているおかげで、無駄なものを買わない習慣が身につくこと
など内容を変えて伝えてあげるといいでしょう。
子供が片付けられないと悩んでいるなら、一度片付けることの必要性を話してあげましょう。
そして話して終わりではなく、子供が片付けた時には必ずすっきりして気持ちが良いことを言葉で伝え、子供に体感してもらうことが大切です。
伝えることから始まりますが、子供自身が体感することで、片付けの必要性をより実感し次からの片付けへの意欲に繋がります。
子供が片付けられないことに悩んでいるあなたは、片付けがとても大切なことだとわかっているはずです。
その思いを子供に伝えるだけなので、何も難しいことはありません。
今すぐに始めることができますよ。
もしかしたら発達障害かもしれない
子供自身が片付けたいのに、片付けられない、どうして良いのかわからないと悩んでいる場合は、ADHA/ADDが原因の可能性もあります。
ADHA/ADDは脳の一部の障害なので、気になる場合は一度受診することも考えてみると良いでしょう。
症状の一つとして現れるので、特徴を理解して対策をとることで、片付けられないからの変化も期待できます。
大切なことは曖昧にするのではなく、その子にあった対策をとることです。
*ADHA/ADDとは:「集中力」「活動性」「衝動性」「多動性」が自分ではコントロールしにくいことが特徴です。ADDは「多動性」を除いたもの
そもそも子どもの片づけ、何歳からできる?
子供が片付けを行えるようになるのは、1歳から。
だいたい1歳くらいから、おもちゃをカゴの中に入れるなどの行動ができるようになります。
2歳以降からおもちゃを元あった場所に戻す、という片付けをすることができます。
しかし自分の意思で片付けを行えるようになるのは、4歳ごろです。
そのため1歳くらいから少しずつ片付けについて教えることで、4歳の時には自発的に片付けをしてくれるようになります。
片付けられない子供から片付けられる子供になる具体的方法
片付けられない理由を知っても、どんなに片付けの方法を学んでも、実際に片付けをしないと、片付けられないままです。
具体的方法をお伝えしますので、やってみてくださいね!
片付けられないことを責めない
片付けられないことを、子供も自分も含め責めないです!
片付けられていない部屋を見ると、昨日も言ったのに……毎日言っているのに……という気持ちになり、どうしてできないの?と子供を責めていませんか?
また自分自身のこともどうしてできないんだとうと、無意識に責めている状態になっていませんか?
できていないことを責めてしまうと、子供は片付けが嫌いになってしまいますし、怒られないために片付けをすることになるので、自主性が育ちません。
最悪の場合「どうせ自分は片付けができない」と思い込んでしまいます。
お母さんも同じで、自分のことを責めていると、できないと思い込んでいる状態になっています。
まずは、まぁいっかと肩の力を抜いてみることで、視野が広がり1歩前進するきっかけになるかもしれません。
『片付けられない』の思考から、どうやったら片付けられるようになるかなと考えを変えてみましょう。
まずは親が片付ける
先ほどからお伝えしているように、まずは親が片付ける姿を見せましょう。
子供がいない時にやるよりも、子供がいるときに実際に見せるのがポイントです。
そして普段から片付いている状態の部屋が日常になることで、子供にとって当たり前になります。
普段のお部屋が散らかったまま成長すると、散らかった状態が当たり前になってしまうので、まずはきれいな状態を見せるところからです。
そして楽しく片付けている姿を見ていると、自然に子供したい気持ちが出てきますよ。
ものの定位置を決めて共有する
ものの定位置が決まっていないと、どこに片付けて良いのか分かりません。
当然のように感じますが、どこに片付けるか決まっていないものは意外とあります。
- 学校からもらってきたプリント類
- 新しく増える本やおもちゃ
など、増えるたびに見直し、片付ける場所を決めることが大切です。
そして家族で日常的に使うもの、
- リモコン
- ハサミ
- ペン
- 薬
- 消耗品のストック
は家族で定位置の共有が大切です。
ものの定位置が決まり、あった場所に片付けることは片付けの基本ですので、習慣化することで自然に片付けが身につきますよ。
片付けのメリットを伝える
片付けのメリットを伝えることで、片付けの必要性を感じるようになっていきます。
片付けることのメリットを子供に伝えるには
- 使いたいものがすぐに取り出せたらいっぱい遊べるよ
- 好きな本や好きなおもちゃに囲まれていると嬉しいね
- きれいなお部屋だと落ち着くね
などより豊かな生活になることを、年齢に合わせて言葉を変えて伝えてあげてください。
絵や写真で分かりやすくしてあげる
片付け場所をラベリングする方法がありますが、ラベリングに絵を使うとより分かりやすです。
絵が苦手な人は写真やカラーコピーなどを使うと良いですよ!
ハサミを片付ける場所にはハサミの写真を撮り、カラーコピーをして片付ける場所に貼り付けておきます。
小さな子供は文字が読めないこともありますし、片付けが苦手な特徴を持った子は、絵や写真でパッと片付ける場所がわかることで、スムーズに行動に移せます。
一緒に片付ける
子供はお母さんと一緒が大好きです。
また一人で片付けられるようになるには、繰り返し伝えていくことが必要です。
そこで一緒に片付けを楽しんでみてください。
お母さんと一緒にすることで、片付けのハードルが下がり、片付けが楽しいと思うきっかけ作りにもなります。
最初は同じ部屋を片付けるところから始めて、少しずつ子供に任せていくことです。
最終的には一緒に片付けを始めますが、それぞれの場所を片付けるようにしていくといいでしょう。
ご褒美作戦
最後の一押しでご褒美を使ってみることもおすすめです。
毎日子供のことを見ているお母さんは、子供が何をしてくれたら嬉しいかよくわかっていますよね!
そして日々の子供の変化もよくわかっていると思います。
毎回ご褒美でお片付けをさせるのは違いますが、ちょっと疲れているのに頑張った日や、数日間頑張っていたことわかった時や、ちょっと気持ちをあげさせたい時には、有効に使ってみてください^^
子供が片付けられるように見守ることも大切
もう十分に片付け方や片付けのメリットを伝えている、片付けの仕組みもしっかりと作った場合は、少し子供を見守ることも必要です。
子供のタイミングや考えもあるのです。
親が先回りしない
綺麗好きのお母さんや、片付け大好きなお母さんは要注意です!
お家の中はきっときれいで仕組みもしっかりとされていることと思いますが、綺麗好きの方は子供のことも気になってしまいます。
幼稚園や小学校から帰ってきた子供のカバンのチェックをして、手を出していませんか?
もちろん子供が片付けをした後の確認は必要ですが、子供よりも先回りしてしまうと子供はお母さんがしてくれるものだと思ってしまいます。
自分のことができるように、子供がやった後で、できていないことをアドバイスしてあげることが、自分でお片付けができるようになるコツですよ!
ガミガミ言わない
気になったことを1つ1つ言っていませんか?
例えば
- 〇〇出しっぱなしだよ!
- 〇〇はいつ片付けるの?
- 〇〇の片付ける場所が違う!
これだと子供の片付ける気持ちが、なくなってしまいます。
気になった時は、子供にいつ片付けるのか聞いて約束するのがおすすめですよ。
何時までにするの?夜ご飯までに片付けられる?と聞いてみることで、子供はちゃんと考えて答えてくれますよ。
『今見ているテレビを見終わったらする』と自分で決めると、ちゃんと片付けますよ。
自分で決めた時間に動かない場合は、一言声をかけてみましょう。
約束を守ることが大切だと伝えるいい機会にもなります。
成長の過程を見る
誰かと比べるのではなく、昨日よりできたことを褒めてあげましょう。
そして年齢が上がるとできることも増え、自分の考えも出てきます。
その時その時で子供とコミュニケーションをとって進めていくようにしましょう。
1ヶ月、半年、1年と振り返ると、実はできるようになっていることが増えています。
どうしても今片付けられていないことが気になってしまいますが、長い目でみてあげましょう。
もし片付けられない頻度が多い、やっぱりちょっとおかしいと違和感がある場合は、病院で診断を受けてみて、適切な対応をしていくことが大切です。
子どもが自分で片づけられる方法!収納アイテムも合わせて紹介!
子供が自分で片付けられるには、どのような方法があるのでしょうか?
それぞれ収納するアイテムに合わせた、オススメの収納アイテムを紹介します!
大きいおもちゃ編
出典:楽天市場
大きいおもちゃを収納する時には「ランドリー系のカゴ」もしくは「キャスター付き」の収納アイテムが良いでしょう。
ランドリー用品としても使える大きなカゴは、大きなおもちゃを収納するにはバッチリ。
また子供が大きいおもちゃを運べない場合は、キャスター付きの収納ボックスを使うことで、無理なく収納することができます。
小さいおもちゃ編
出典:無印良品公式ホームページ
小さいおもちゃは「引き出しタイプ」の収納ボックスを利用しましょう。
その時、収納する物よりも少し大きめの物を選ぶと、子供も片付けやすいでしょう。
引き出しには、どこに何を収納すればいいのかわかるように、イラストなどのシールを貼るとわかりやすいかもしれません。
文房具編
出典:無印良品公式ホームページ
文房具の収納には、「文房具用の収納アイテム」を使いましょう。
ペン立てや、小さい引き出しのある収納アイテムが整頓しやすくてオススメ。
すぐにお絵かきができるように、取っ手のあるボックスなどにまとめて収納しておくと使いやすいでしょう。
ぬいぐるみ類編
出典:ニトリ公式ホームページ
ぬいぐるみの収納には「布製の収納ボックス」がオススメ。
またハンモックを張ってその上にぬいぐるみを並べると、インテリアになってとてもおしゃれです。
棚に座らせてみてもインテリアになるので、オススメです。
焦らず日々のコミュニケーションが大切
なかなか片付けをしてくれなくてイライラしたり、片付けの大切さが伝わっていないように感じて不安になってしまったりします。
しかし片付けを最初からできる子供はいません。
片付けのしつけは、少しずつ行うことが大切です。
焦ってしまう気持ちはわかりますが、焦らずに工夫をしながら、子供の片付けを見守りましょう。
まとめ
いかがでしたか?
子供が片付けられない日々が続くと、将来が不安になることもあると思いますが、子供の成長と一緒でお片付けもその子にあった成長があります。
片付けやすいしくに作りと、声かけを通して、日々の子供の変化に目を向けてみてください。
子供とのコミュニケーションを通じて、次の改善点が見つかったり、その子に合わせた対処方法か出てきます。
子供がお片付けできないと思っていても、1つ1つ行動に移すと解決に向かいますので、諦めず具体的方法をお試しください。