そもそも不用品回収業者とは

不用品回収業者とは、自宅や会社で不要になった物を回収する業者のことです。

個人であれば引っ越しや遺品整理の際に不要になった冷蔵庫や洗濯機、ソファ、布団、自転車、仏壇など、企業であれば事務所移転の際に不要になった机やロッカーなどを処分する際に利用するのが不用品回収業者です。

一部、回収できない品もある

業者によっては回収できない品もあります。

以下はその例です。

生ゴミ、液体類、食品類、土・ブロック、生、砂、汚物、ガスボンベ、スプレー缶、ライター・マッチ、ペンキ・塗料、エンジンオイル、医薬品、医療廃棄物、灯油・ガソリン、CD・DVD、刃物。

これらは処分場で断れらる可能性があるため、不用品回収業者によっては回収できない場合があります。

そのため、回収可能かどうかを予め不用品回収業者に問い合わせるとよいでしょう。

不用品回収業者の料金相場

不用品回収業者の料金相場について見ていきましょう。

料金プランは大きく2パターン

まずは料金プランについて。

不用品回収業者には大きく2パターンの料金プランが有ります。

  1. 個別回収プラン
  2. トラック積み放題プラン

それぞれ見ていきましょう。

個別回収プラン

個別回収とは、回収する品によって個別に料金が設定されているプランです。

東京都の個別回収プランの料金の目安は以下の通りです。

品目料金
エアコン3,150円〜
テレビ2,100円〜
冷蔵庫3,675円〜
洗濯機2,625円〜
衣類乾燥機2,625円〜
デスクトップパソコン3,150円〜
ノートパソコン1,050円〜
液晶ディスプレイ2,100円〜
CRTディスプレイ3,150円〜
ソファー5,000円〜

これら金額は業者によって若干の差があるため、それぞれホームページにて料金を確認しましょう。

トラック積み放題プラン

トラック積み放題プランとは、トラックの荷台に収まる量であれば、いくら不用品を積み込んでも料金が変わらない定額プランです。

そのため、不用品の量が多ければ、個別回収プランよりもトラック積み放題プランを利用する方がお得になる場合があります。

以下はトラックの大きさ毎の料金相場と、どれぐらい荷物を積めるかの目安を表にまとめています。

トラックの大きさ金額部屋の広さ
軽トラック1万円1R程度
1トントラック3万円1K~1LDK程度
2トントラック4万円2DK~2LDK程度
3トントラック7万円2LDK~3DK程度
4トントラック10万円3LDK~4DK程度

トラック積み放題プランの料金も業者によって価格が若干異なるため、それぞれ公式ページにて料金を確認しましょう。

トラブルに注意!悪徳業者の特徴4つ

冒頭でも述べましたが、不用品回収業者には悪徳業者も存在します。

そして、以下の4つに当てはまるものは悪徳業者である可能性が高いとして環境省は注意を呼びかけています。


出展:環境省

  1. 町中を大音量のスピーカーで巡回する業者
  2. 空き地で無料回収を謳う業者
  3. チラシを配布する業者
  4. インターネット上のバナー広告で宣伝する業者

これらの業者は、無許可で営業を行っており、適正に不用品を処理することができないため、不法投棄を行う可能性が高いので注意が必要です。

個人情報の流出に注意

不法投棄は業者が罰せられるため、利用者への被害は一見無さそうに思えます。

しかし実は、個人情報が含まれるものを不法投棄された場合は個人情報が流出する可能性が高まります。

そのため上記4つの特徴に当てはまる業者はくれぐれも利用しないようにしましょう。

失敗しないための不用品回収業者の選び方

ここでは、業者選びで失敗しないためのポイントを解説します。

まず、業者選びの流れは以下4つの手順です。

  1. 不用品回収業者を探す
  2. ホームページをチェックする
  3. 業者に問い合わせる
  4. 現地見積もりをしてもらう

それぞれ見ていきましょう。

ステップ1.不用品回収業者を探す

不用品回収業者の探し方は大きく分けて2通りです。

  1. 知人に聞く
  2. インターネット検索

知人に聞く

ご自身の周りに不用品回収業者を利用したことがある方がいれば、その方に「サービスや料金はどうだったか」などを訪ねてみましょう。

やはり、実際の利用者からの経験談は最も信用できる情報です。

その情報をもとに、料金相場や口コミも確認しながら問題なければその業者に依頼してみましょう。

インターネット検索

知人に利用経験者がいなければインターネットで検索しましょう。

GoogleYahoo!でキーワード「地域名(ハイフン)不用品回収業者」と検索すると、不用品回収業者のホームページや口コミサイトが表示されます。

そこで気になる業者を2〜3社ピックアップしましょう。

不用品回収業者のホームページの確認箇所については「ステップ2.ホームページをチェックする」をご参考ください。

ステップ2.ホームページをチェックする

不用品回収業者のホームページでは以下5つの項目をチェックしましょう。

  1. 明朗会計
  2. 見積もり無料
  3. 必要な許可を得ているか
  4. 賠償責任保険に加入しているか
  5. 追加料金が発生しない

明朗会計

料金体系が分かりやすく書かれているかを確認しましょう。

大雑把に表記されている場合は、言い値で料金を設定している可能性があります。

そういった業者は見積もりの際に高額請求する場合があるので注意しましょう。

見積もり無料

見積もりを無料で行う業者かどうかを確認しましょう。

優良業者であれば見積もりは基本的に無料で行っています。

必要な許可を得ているか

不用品回収業者を営むためには、以下3つのうちどれか1つでも資格を持っている必要があります。

  1. 一般廃棄物処理業の許可・・・一般家庭のゴミを回収する場合に必要
  2. 産業廃棄物収集運搬業の許可・・・法人からゴミを回収する場合に必要
  3. 古物商の許可・・・回収した不用品をリサイクルする場合に必要

これらの許可を得ていない業者は悪徳業者のため、ホームページに資格が明記されているかをしっかり確認しましょう。

賠償責任保険に加入しているか

賠償責任保険(ばいしょうせきにんほけん)とは、個人の日常生活、あるいは企業の業務遂行や被保険者が所有・管理する施設が原因となる偶然な事故により、第三者(=Third Party;被保険者以外の者)に対する法律上の賠償責任を負担した場合に、被保険者が被る損害(つまり賠償金の支払や負担する費用)を填補する保険のことである。

出典:賠償責任保険 – Wikipedia

賠償責任保険に加入している業者であれば、作業中に万が一、家の床や壁などを傷つけられても保険で賠償してもらうことができます。

逆に加入していない業者の場合、保証は実費で支払うことになります。そのため、保証金額が大きい場合はそもそも保証ができない場合があります。

このようなトラブルを避けるためにも、賠償責任保険に加入しているかをしっかり確認しましょう。

追加料金が発生しない

追加料金が発生しない旨が記載されているか確認しましょう。

なかには「見積もり時に見落としていた作業が発生したので追加料金をいただきます」といった悪徳業者もいます。

たとえ業者に悪気はなかったとしても追加料金が高額であれば困りますよね。

そのため、追加料金発生の有無を時前に確認しましょう。

ステップ3.業者に問い合わせる

ホームページを確認し、優良業者と判断できたら問い合わせをしましょう。

問い合わせで確認する内容は主に以下です。

  • 不用品の量
  • 依頼者の住所
  • 見積もりに伺う日程の調整

合わせて、「ステップ2.ホームページをチェックする」で紹介した項目がホームページに記載されていない場合は、その点も問い合わせの際に訪ねてみましょう。

見積明細書の発行もポイント

また、見積明細書を発行してくれるかどうかも訪ねてみましょう。

見積明細書とは、現地見積もりの際に業者が発行するもので、料金総額や内訳を記載するための用紙です。

この見積明細書があれば料金が適正かどうかを把握できます。

ステップ4.現地見積もり

現地見積もりでは、スタッフが不用品の種類や量を確認し、最終的に料金を決めます。

料金が想定内であれば即決し、想定外であれば一旦検討する旨を伝えましょう。

料金を安く抑えるコツ2つ

ここでは、料金をなるべく抑えたい方に向けて2つのコツを紹介します。

  1. 相見積もりをする
  2. 買取サービスを利用する

それぞれ見ていきましょう。

相見積もりをする

相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼し、それぞれのサービス内容を比較したうえで一社に依頼する見積もり方法のことです。

不用品回収業者は基本的に見積もりが無料なため、お金をかけずに複数の業者に見積もりを依頼することができます。

ただし、そこまで料金はどの業者も変わらないことと、多すぎる業者を比較してもかえって時間がかかってしまうため、2〜3社程度の相見積もりが一般的です。

買取専門業者を利用する

不用品回収業者のなかには買取サービスを設けている業者もあります。

しかし、不用品回収業者は買取専門ではないため、本来の価値よりも値段が落ちてしまうケースがあります。

そのため、「バイセル」など大手の買取専門業者に買取を依頼するのも1つの手です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

安心且つスムーズに清掃を済ませるために、この記事でご紹介した優良業者の選び方をぜひ参考にされてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。