不用品回収をお願いしたいことは結構ありますよね。

例えば

  • 指定されたゴミ袋に入らない場合(大きいサイズのもの)
  • 引越しをしたい時
  • 古い家具を捨てたい時

これらの時です。

「不用品回収」をお願いする際は下記の方法を取ります。

  • ネットで探す
  • 広告をみて電話する
  • 家の近くなどで看板を見て電話してみる

しかし、世の中では不用品回収で詐欺が増えています。

本記事ではその特徴、対策、優良な業者の見分け方を解説していきます。

この記事を監修してくれた専門家

遺品整理士:菅野 武史

一般社団法人遺品整理士認定協会
認定遺品整理士(第 IS23822 号)

片付け業者にて3年、遺品整理業者で2年の現場経験を積んだ後、自身の会社を設立。年間500件以上の現場をこなし、現在も積極的に片付けや不用品回収案件に携わる。

よく聞く不用品詐欺って何?

不用品回収業者について調べていくと「不用品回収詐欺」という言葉を見たことがあるのではないでしょうか。

それでは「不用品回収詐欺」とはどういうものなのでしょうか?

「不用品回収詐欺」とは、うまい話で家に上がり込み、不用品を回収するためという理由で、高額の料金を請求していくというものです。

そんな「不用品回収詐欺」に遭わないためには、どうしたらいいのでしょうか?

不用品回収詐欺の体験談や、その特徴、対処法などを詳しく紹介します!

 

無料で不用品回収する業者は存在するが、気をつけるべき

無料で不用品回収する業者は存在します。

ポストを見て「無料で不用品を引き取ります」というチラシを見たことがあるでしょうか。

そのチラシを見て、実際に頼んだことはありますか?

「無料はいいけど、少し怪しい。だったらネットを見て、ちゃんとした業者に見積もりをお願いして頼んだ方がいい」と思う人も多いでしょう。

不用品回収は一般ゴミとして捨てるのが面倒なゴミなので、出来るだけお金を払わずに捨てたいという人はたくさんいます。

しかしそのような人たちに対して、つけ込んでくる「不用品回収の詐欺業者」がいます。

 

不用品回収で詐欺にあった体験談

不用品回収で詐欺にあった事例はいくつかあります。

その①:突然アポイントなしで訪ねてくるケース

突然アポなしで訪ねてきて後で調べたら詐欺の不要回収業者だったという事例があります。

訪ねてきた際は、問答無用で追い返すがいいですよ。

その②:見積もり以上の請求をされるケース

上記は見積もりの5倍の金額を請求してくるパターンですね。

このような場合は、きちんと見積書の確認と領収書をもらうようにしましょう。

その③:老人や何も知らない人たちにつけ込んでくるケース

このように「相手は老人」ということで弱みにつけこみ、脅したりすることもあります。

以上の体験談はほんの一例にしか過ぎませんが、このように日常の中で不用回収業者の詐欺が起こっているのは事実です。

なので、ひとりひとりが気をつけることが重要です。

特にネットなど知らない世代は失礼な言い方かもしれないですが「ダマされやすい人」でターゲットになりやすいので注意が必要です。

その④:うまい話で騙されるパターン

ある高齢男性は、偽の不用品回収業者から「70歳以上の方は役所から返金がある」と言われたそうです。

男性は「返金があるのだったら」と、高額な手数料を払ってしまいましたが、役所で返金されることはありませんでした。

不用品回収詐欺では、うまい話で相手を丸め込むという手口がよくあるようです。

その⑤:断れないタイミングで請求するパターン

女性はテーブルなどの家具を、安い値段で回収してもらうはずでしたが、高額の料金を請求されたと言います。

しかも、料金を請求されたのは、不用品をすべてトラックに積んだ後でした。

女性は恐怖心もあり、高額なお金を払うしかなかったようです。

 

不用品回収詐欺業者の特徴5つ

不用品回収で詐欺業者の特徴は何なのでしょうか?

この項目では5つ、紹介していきます。

その①:無料をうたってくる

まずは、詐欺業者の特徴として、最も多い例が「無料」で回収するという業者です。

確かに無料で回収する業者もいますが、詐欺の業者がいるのも確かです。

また、無料で回収する正式な業者は以下のような業者が特徴ですね。

  • 回収は無料だけど、他のオプションで有料
  • ホームページやチラシで回収は無料だけど、他は有料と明確な記載がある

このようにきちんと「お客様を勘違いされないように」記載や注意が書かれています。

詐欺業者の特徴として「無料」としか書いておらず、あとはバレないようにわかりにくくお金がかかるなどのカラクリがあります。

なので、チラシや広告を見た際はきちんと「無料と書いてあるけど、有料の部分がある」と疑うように、確認を取りましょう。

その②:ホームページがない

ホームページがない、、これも不用品回収で詐欺業者の特徴のひとつとして当てはまります。

不用品回収でよく目にするのはポストに入っている「チラシ」からだと思いますが、そのチラシを見たときは必ず「ホームページが存在するか、しないか」を確認しましょう。

基本的に今の不用品回収業者はきちんとした会社であったり、個人の会社でもホームページは存在します。

ホームページからメールも送れますし、写真を添付して大まかな見積もりを取れる場合もありますしね。

ホームページがない場合は電話でしか対応できない、つまり口頭だけでの説明となるのでトラブルになりやすくなり、相手にもダマされる可能性もあります。

なので、不用品回収の業者をお願いする場合は必ずネットで「ホームページ」があるかどうかを確認しましょう。

その③:チラシだけ存在する

前の章ではホームページがない、、と解説しましたが「チラシ」だけでネットで見ても口コミも名前も存在しない場合もあります。

ホームページがなくて、口コミは存在する時もあります。

それは本当に個人でやっているところか、あるいは詐欺でやっているかのどちらかです(といっても個人でやっている所は大手より信頼度も低いですし、高い場合もありますが)。

ただ、チラシだけ存在し、ネットの口コミもない場合もあります。

その場合はリスクも高いので、そこの業者を使わない方が無難でしょう。

基本的にきちんとホームページ、口コミ、連絡先やアドレスがある業者を選んだ方がいいです。

その④:会社名が登録されていない

ホームページが存在しない、チラシのみ、、そして極めつけは「会社名が存在しない」場合があります。

チラシを見て、ネットで調べてみても存在しない、じゃあgoogleマップで調べてみてもそこはただのマンション、、という具合に会社が存在しないなんてことも少なくはありません。

会社名があるかどうかはネットで一発で調べればわかりますが、googleマップで調べるのも手です。

googleマップの情報も昔の情報で、たまに会社は存在する場合もあります。

ただホームページがなく、口コミがない場合は存在しない可能性が高いですからね。

なので、会社を調べるときはチラシの住所をみて、googleマップで調べるのもいいですよ。

その⑤:電話で飛び込み営業をしてく

電話で突然、訪問の依頼をしてきて訪問して見積もりを渡してきたりする人も存在します。

上記の体験例でもあるように、勝手に飛び込み営業をしてくる悪質な不用品回収の詐欺業者もいます。

なので勝手に上がろうとしたり、電話でアポイントする業者は絶対に断りましょう。

特に家の持ち主が女性の場合は、業者が「あの家は女性しかいない」と把握している場合がありますからね。

女性自身も危ない、危険性が高くなるので何度も言いますが絶対に断るようにしましょう。

 

悪質な不用品回収業者を利用すると・・・

悪質な不用品回収業者を利用すると、料金をぼったくられてしまいます。

その手口は様々で、いきなり押しかけてくるパターンや、不用品回収についてあまり知らない人が狙われるパターンなどがあります。

最初は安い値段を提示されていても、処分費などという項目で後から高額な料金を請求されます。

不用品回収業者を探すのなら、詐欺に遭わないように気をつける必要があります。

 

不用品回収詐欺業者を見抜くための対策方法5つ

これまで不用品回収で詐欺業者の特徴を解説していきましたが、特徴がわかっていても防げない場合もあります。

例えばお年寄りだったら突然、業者が訪ねてきたら防ぎようがないですからね。

なので、この章では不用品回収で詐欺業者への対策について解説してきます。

その①:見積もりは必ずもらう

まずはじめに「見積もり」は必ずもらいましょう。

基本的に、大手の不用品回収の会社の場合、下記の通りになります。

  • 下見、荷物の確認
  • 写真や電話での確認
  • 対面やメールで見積もりの提示

上記の通りになります。

見積もりの時点で、不備や漏れがないか確認をして必ず控えかコピーをとっておきましょう。

上記の体験談のように、見積もりより高い料金を請求される場合もありますからね。

大きい会社であれば、そんなことはないでしょうがチラシだけだったり、個人で行っている場合については何が起こるかわかりません。

なので必ず見積もりは手元に保管しておきましょう。

その②:領収書は必ずもらう

見積もりをもらって一安心、、になると思いますが、まだ安心してはいけません。

不用品の回収の見積もりが終わり、実際に料金を支払って「領収書」をもらうと思いますが、その領収書もきちんと保管しておきましょう。

金額通りの額を払ったからもう大丈夫と思いがちですが、のちのち「オプションでこれだけの料金が発生していました」と連絡があり、新しい領収書を発行される可能性もあります。

こちらとしてはそんな話は聞いていない、ですが向こうからしたら「領収書を発行していないから、まだ支払いは済んでいないですよ」と言われる可能性があります。

なので見積もりをもらい、支払いが済んだから必ず領収書をもらいましょう。

領収書は「支払った額」の証なので必ず手元に保管しましょう。

その③:相場を把握しておく

不用品回収の業者をお願いする場合はあらかじめ、相場は確認しておきましょう。

相場を確認することで、不用品回収で詐欺業者に当たったとしても相場を知っていれば「何かおかしい」と気づくことができますからね。

相場を頭に入れて話をするだけでも、相手が本当のことを言っているのか、あるいはダマそうとしても見破ることができます。

また、業者と交渉する際も相場を知っていることによって「値下げ」ができる場合もあります。

なので、業者と交渉する際は相場も頭に入れておきましょう。

ちなみに業者の値段は各都道府県で違いますし、個人だったり、大手の会社でも差はあります。

ネットで調べられるので、きちんと調べてから交渉しましょう。

あと値下げについては、できる範囲で行いましょう(あまり無理をせずに)。

その④:法人かどうかをチェックする

不用品回収業者に依頼をする際には「法人かどうか」をチェックするのが大切です。

法人であれば、代表者や会社の所在地が公開されているはずなので、悪さをしにくくなっています。

そのため、不用品回収業者を選ぶ時には、法人かどうか、会社の情報がきちんと開示されているかを確認しておきましょう。

その⑤:免許を持っているかどうか

「法人かどうか」の他にも「免許を持っているか」も大切なチェックポイント。

不用品回収にも、きちんとした免許が必要。

一般的に「古物商許可」の免許を持っているのかどうかが重要です。

免許を持っていない業者は、かなりの確率で不用品回収詐欺である可能性が高いでしょう。

 

不用品回収、優良な業者の見分け方3点

ここまで不用品回収で詐欺業者の特徴、対策を解説してきました。

ここからは不用品回収の「優良な業者の特徴」を解説していきますね。

その①:会社名、ホームページがある

優良な不用品回収の業者は必ず、会社名があり、ホームページがあります。

あとは以下のことですね。

  • 会社が法人登録されている
  • ホームページの雰囲気が良い
  • 地元にに店舗・事業所がある

これらをクリアすれば、「信用できる会社」であるのは間違いないです。

特にホームページがあれば、メールだけでも見積もり相談ができますからね。

非常に簡単ですし、依頼しやすいです。

その②:事前下見やメールでの事前確認があり、その段階で料金が分かる

事前下見できちんと見積もりを出してくれたり、メールで荷物のサイズを送り、その段階で料金を提示してくれる業者も優良な業者です。

不用品回収の詐欺業者は事前確認をせず、当日モノを確認して料金をゴマかす可能性があります。

なので、事前下見やメールや写真での確認があるかを確認しましょう。

当日確認する会社も存在しますが、基本的には事前確認→見積もり提示→合意→支払い→作業の流れです。

なので十分会社を確認して、注意して選びましょう。

その③:追加料金、オプションが明確

上記の体験談でも触れたように、見積もりの5倍くらいの料金を請求する詐欺業者もいます。

なので、見積もりをもらう際は必ず下記を確認しましょう。

  • 追加料金はどのように発生するか
  • オプションはどのように発生するのか
  • その他どうしたらプラスアルファのお金が発生するか

上記を確認して、納得したらOKサインをしましょう。

体験談のように見積もり以外で追加料金を取られたり、チラシで何も書かれていないのに、無料が有料だったりすることもあります。

なので、必ず会社の料金体系やオプションでどのような料金になるのかを視野に入れて決めておきましょう。

まとめ

不用品回収の詐欺は、多発しています。

その多くはきちんとしたホームページがなかったり、突然押し掛けたりして法外な料金を請求してきたりするパターンが多いです。

詐欺への対策としては、見積もり、領収書は必ずもらっておくようにしたり、不用品回収の相場を知っておいたりすることが大切です。

上記のことをきちんと把握しておけば、詐欺業者にダマされず、きちんと不用品回収を行うことができますよ。