精神疾患によりゴミ屋敷を作り出してしまう人は珍しくありません。

しかし、どのような精神疾患が原因でゴミ屋敷を作り出しているのかについては、知っている人は多くはないのではないでしょうか。

この記事では、ゴミ屋敷を作り出してしまう人の精神疾患について、それからゴミ屋敷を作り出してしまう人の特徴などについて解説していきます。

心当たりのある方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

 

ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患の種類

ゴミ屋敷を作り出してしまう人の精神疾患には、いくつか種類があります。

ここでは、ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患の種類について解説していきます。

ADD

ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患には、「ADD(注意欠陥障害)」があります。

これは、生まれながらに長時間、物事を集中して継続することができないなどの精神疾患を患っているためです。

例えば、仕事上で業務として行わなければならなかったことを忘れてしまう、机の上や部屋を整理整頓できない、集中して仕事を行うことができないなどといった、不注意の症状が起こります。

また、ADDを患っている場合は、家庭や対人関係、さらには仕事を行う上で大きな影響を及ぼすため、適切な治療が必要な場合が多いと言えるでしょう。

このように、ゴミ屋敷を片付けられないADDを患っているという方は、現在住む家が、今以上にゴミ屋敷化してしまわないためにも、早急な対処が必要となります。

ADHD

ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患の種類には、「ADHD(多動性障害)」を患っている可能性があります。

これは、精神疾患のひとつとなり「多動性」の面において、長時間同じ場所に座っていられないなどの症状を引き起こすためです。

例えば、椅子に長時間着席できない、座っていてもごそごそと動いてしまうなどの症状がみられることが多く、周囲から見ても明らかに他の人と違う様子がうかがえます。

特に子供に多く見られ、大人に成長するにつれてその症状は落ち着いてくる精神疾患だと言われています。

ADHDはADDとは異なり、社会生活を送る上では大きく問題視されない傾向ですが、人によってその症状の度合いが異なるため、専門的な治療が必要となると言えるでしょう。

このように、ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患を患っている方こそ、ゴミを溜め込む傾向にあり、気付いた時には家の中にゴミが溢れ、ゴミ屋敷化してしまいます。

強迫性障害

ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患の中には「強迫性障害」があります。

これは、日常生活を送る中で「強い不安」「物事に対するこだわり」など、一般的な感情とは異なる感情を抱くからです。

例えば、自分が好むものばかりを食べる、不安な思いから何度も同じことを確認する、異常なまでに潔癖症である、日常のルーティンからはずれることを嫌がるなど、多くの強いこだわりが見られるケースが多いと言えるでしょう。

その結果、ゴミがゴミであるか、また、捨てるべきか残しておくべきかの区別や判断ができなくなり、自然と家の中にゴミを溜め込んでしまう傾向にあります。

このように、ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患の方の中には、強迫性障害である可能性があると言えるでしょう。

しかし、この強迫性障害を患う原因には、日常的なストレスや生活環境が大きく影響しているため、「治る病気」として取り扱われています。

そのため、もしも自身が強迫性障害の可能性があると感じる場合は、早々に専門医を受診するようにしましょう。

セルフネグレクト

ゴミ屋敷を片付けられずに悩む方が患う精神疾患には「セルフネグレクト」があります。

これは、自分自身に全く関心がなく、何もやる気が起こらなくなり、ゴミを片付けることさえできなくなってしまうと考えられています。

例えば、毎日の食事、毎日の入浴、家の片付けや掃除など、日常的に行うべきことが一切できなくなり、何に対しても無関心で時に投げやりな態度になってしまうなどの症状が起こります。

一緒に暮らす家族がいれば、その家族からの手助けに対しても反抗的になり、孤立してしまう傾向にあります。

また、時に自暴自棄になって、周囲の人を困惑させてしまうこともあるでしょう。

このように、セルフネグレクトを患っている方こそ、自身の家や部屋をゴミ屋敷化してしまうと言えるでしょう。

ボーダー

ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患の方の中には「ボーダー(境界性人格障害)」があります。

これは、落ち着いている時と感情の起伏が激しい時とで性格が激しく異なるため、気分次第で家の片付けができなくなるからです。

例えば、自分の思い込みが激しい場合は、周囲の人から指摘されることで逆上するほどの感情を抱くことがあります。

また、人から見捨てられるかもしれないという不安感から、人目を気にする傾向にあると言えます。

さらに、精神疾患の中でもボーダーを患っている方は、周囲の人への影響も強く、仮にゴミ屋敷であることを指摘されるだけでも怒り狂うことがあるため、周囲の人に危害を及ぼす危険性もあるでしょう。

このように、ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患を患う方にはボーダーである可能性もあるため、相手の感情を逆なでするような指摘は行わないよう十分注意してください。

認知症

ゴミ屋敷の片付けられない精神疾患には「認知症」が挙げられます。

これは、加齢に伴い様々な原因によって脳の神経が破壊されるために、正しい判断ができなくなる他、精神的にも身体的にも生活の上で支障を来してしまうからです。

例えば、一日の予定をすぐに忘れてしまうなどの記憶障害や、人を認識することができない見当識障害、また、計算ができない、正しく言葉を発することができないなど認知機能障害がみられるようになります。

そのため、ゴミを捨てることを忘れてしまったり、ゴミをゴミだと正しく判断できなくなり、一気にゴミが溜まり部屋がゴミ屋敷化してしまうと言えるでしょう。

このように、ゴミ屋敷を片付けられない精神疾患の方には、認知症を患う方もいるということを知っておくことも大切です。

 

ゴミ屋敷を引き起こしてしまう人の特徴4つ

では、ゴミ屋敷を作り出してしまう人には、どんな特徴があるのでしょうか。ここでは、ゴミ屋敷を引き起こしてしまう人の特徴を4つご紹介します。

時間がなくて片付けられない

ゴミ屋敷を引き起こす精神疾患の原因として考えられることに「時間がない」ということが挙げられます。

これは、忙しくてゴミを片付ける時間がないという理由だけではなく、もともと片付けが苦手であることも考えられます。

例えば、仕事が忙しく、精神的に追い詰められているなど、忙しさのあまり疲れて眠るだけの生活を繰り返していると、自然とゴミを片付けることを諦めてしまうこともあるでしょう。

また、うまくストレス発散ができず、精神的に追い詰められてしまうこともあるかもしれません。

このように、日常的に多忙な生活を送っている人こそ、ストレスから精神疾患を患いやすく、その結果、ゴミを正しく処分することができずに部屋がゴミ屋敷化してしまうと言えるでしょう。

お金がなくて片付け業者に頼めない

ゴミ屋敷のゴミを片付けられない原因のひとつに「お金がなくて片付け業者に依頼することができない」ということがあります。

これは、精神疾患を患っているために、一般的な業務を行うことができず、仕事なく収入を得ることができないからです。

例えば、ADDなどを患っている場合、書類整理ができない、物事を計画して行うことができない、指示通りの業務を行うことができないなど社会生活において大きな支障を来す精神疾患の方もいます。

それによって就職困難に陥ることもあり、自身で収入を得ることができないことにつながる恐れもあるでしょう。

このように、精神疾患によって収入を得ることができないため、お金がなくて片付け業者に依頼することができずにゴミ屋敷化してしまうと言えるでしょう。

精神疾患により片付けられない

ゴミ屋敷を引き起こす精神疾患の原因に「ADHD」があります。

これは、ADHDの症状のひとつに「片付けられない」という疾患が含まれているからです。

例えば、自分が使ったものを元の位置に戻すことができない、書類を正しく順番に並べることができない、ゴミをゴミ箱に捨てることができないなど、本人は片付ける意志を持っていても、片付けることができず、苦しい思いをしていることが多いです。

また、ADHDなどの精神疾患を患っている方は、自身ではどのように対処すれば良いかわからなくなっていると言えるでしょう。

この場合、周囲の手助けを借りることでゴミ屋敷を解決することができることもあります。

このように、ゴミ屋敷を引き起こす原因となる精神疾患ADHDによってゴミを片付けることができず、ゴミ屋敷化してしまうと言えるでしょう。

体力の問題で片付けられない

ゴミ屋敷を引き起こす原因に、自身の体力がないために片付けを行うことができないということが挙げられます。

これは、小さなゴミならまだ片付ける体力はありますが、家具や家電、ゴミが溜まりすぎているなど、自身の体力では持ち運ぶことも困難なほどゴミが家の中を埋め尽くしている可能性が考えられるからです。

例えば、最初は床が見えるくらいの小さなゴミが散乱している程度であっても、日を追うごとに小さなゴミの集まりが多くなり、気付けば自分で持ち出すことができないほどの重量になってしまうこともあります。

その結果、自分の体力ではゴミ屋敷を片付けられなくなるほどゴミが山積みになっています。

このように、ゴミ屋敷を引き起こす原因には、自身の体力がないため片付けができないことがあると言えるでしょう。

 

精神疾患が原因でゴミ屋敷になってしまった時の解決法

精神疾患が原因で部屋や家をゴミ屋敷にしてしまった場合、どのように対処したら良いのでしょうか。

ここでは、精神疾患が原因でゴミ屋敷になってしまった時の解決法についてご紹介します。

精神科を受診する

精神疾患が原因でゴミ屋敷となってしまった時の解決法は、精神科を受診することです。

これは、ADHDなどの精神疾患を患っている場合、ゴミを片付けることができないためです。

例えば、不注意の症状を起こすADDや物事に対するこだわりが強い強迫性障害、また、自分自身に興味がなくなるセルフネグレクト、感情の起伏が激しいボーダー、さらに、物忘れがひどくなったり物事を正しく判断できない認知症など様々な精神疾患を患う方もいます。

それによって、自分で家の中のゴミを片付けられず、ゴミ屋敷化してしまうと言えるでしょう。

このように、精神疾患が原因でゴミ屋敷になってしまった場合は、自身が精神的な病気を患っている可能性もあるため、専門医となる精神科を受診することをおすすめします。

自治体に相談する

精神疾患が原因でゴミ屋敷となってしまい、自分ではどうにもならないと感じた場合は、自治体に相談しましょう。

これは、精神疾患を患う方は、自分の意志とは裏腹に片付けを行うことができないためにゴミ屋敷化してしまうからです。

例えば、片付けを行わなければならないにも関わらず、身体が思うように動かない、反対に片付けに対する意欲がなくなるなど、明らかな精神疾患が原因であると自分で気付くこともあるでしょう。

時に周囲の人から見ても分かることもあると言えます。このように、自分自身が精神的な苦痛を感じていたり、あるいは周囲の人さえもゴミ屋敷に住む人が精神疾患を患っていると感じる場合は、ゴミ屋敷に住む本人のみならず、周囲の人からも自治体に相談を持ち掛けることが大切です。

時間がなくて片付けられない場合は休職して様子を見る

精神疾患が原因でゴミ屋敷となり、解決法が見い出せない場合は、一旦休職し、自分自身を見つめ直すことが大切です。

これは、普段から忙しく生活しているために、自分の時間も取れず、ストレスを溜め込み、精神的に辛い状況に陥っていると考えられるからです。

例えば、仕事で毎日帰りが遅く、寝るだけの生活を繰り返していると、自分を振り返る時間さえないため、部屋の片付けがおろそかになることもあるでしょう。

片付けようと思う意志はあっても、精神疾患によって多大なストレスから自分を戒めるようになってしまうこともあるかもしれません。

このように、時間がなく、自身がストレスを抱え、精神的に追い込まれるような状況になった場合は、重度の精神疾患を患う前に休職し、自分自身を見つめ直すなど、しばらく様子を見ることも大切です。

家族や親戚、友人に相談する

精神疾患が原因でゴミ屋敷になってしまった上、あまりにゴミ屋敷化してしまい、自分では解決法が分からなくなった場合は、家族や親戚、友人に相談してみましょう。

これは、自分ひとりではどうにもならず、ゴミ屋敷を正しく片付ける能力を失ってしまっているからです。

例えば、ゴミをゴミだと判断することができなくなるほどの精神疾患を患っていれば、確実にゴミ屋敷となってしまうでしょう。

また、ゴミの日にゴミを出し忘れてしまうなど、誰かのサポートが必要になることもあります。

このように、精神疾患が原因でゴミ屋敷となってしまった場合は、家族や親戚、友人の手助けを借りて、共にゴミ屋敷を片付ける最善の改善法を考えることが大切です。

 

まとめ

今回はゴミ屋敷の精神疾患についてご紹介しました。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。