最近テレビでもよく話題になっている「ゴミ屋敷」ですが、なかなか片付けられないのが現状です。

ただゴミ屋敷を片付けるということだけに注目するのではなく、「なぜゴミ屋敷になってしまうのか」という原因を重視することも大切。

実は重大な病気が隠れていることが原因で、ゴミ屋敷になってしまうということも考えられるのです。

そこで今回はゴミ屋敷の原因となる病気について詳しく紹介したいと思います。

ゴミ屋敷をどうにかしたい!そう考えている方はぜひ参考にしてください。

ゴミ屋敷になるのは病気が原因

家がゴミ屋敷になってしまうのは、病気が原因という場合があり、本人も気がついていないことが多いのです。

どのような病気が隠れているのか、ひとつずつ確認しておきましょう。

どんな病気?

まず、病気といってもどのような種類の病気なのか、そしてどんな病気なのかを知る必要があります。

病気にも身体的な病気と精神的な病気がありますよね。

そしてゴミ屋敷に関わる病気については、主に精神的な病気が原因となります。

精神的な病気は治療に進むまで時間がかかる場合もありますし、治療を始めてもすぐに回復したり治癒したりするものではありません。

また精神的な病気にも様々な種類があります。

ではどのような精神的な病気が関係しているのか、引き続き確認していきましょう。

ゴミ屋敷の原因となる病気の種類

まずはゴミ屋敷に関係する様々な病気をそれぞれ確認しましょう。

強迫性障害

強迫性障害とは、何か気になり始めたら頭から全く離れず、不安や恐怖を強く感じて確認することなどを何度も繰り返し行ってしまうという症状があり、日常生活にも支障をきたす場合があります。

誰にでもある「鍵はかけたか」や「コンロは大丈夫か」などは、一度でも確認すれば納得できるのですが、強迫性障害になると何度も繰り返し確認しても不安を解消することが困難になるのです。

また物を捨てることに対しても、「大切なものを失ってしまうのではないか」「いつか必要になるかもしれない」という思いから恐怖を感じ、物を溜め込んでしまいます。

捨てることに対し強い喪失感や恐怖感を感じ、どんどん家の中がゴミだらけになっていくのです。

ADD(注意欠陥障害)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADD(注意欠陥障害)はADHD(注意欠陥・多動性障害)のかつての診断名になります。

これらは発達障害ともいわれ、集中力に欠ける・落ち着きがない多動・順番待ちができない衝動性が強く見られるのが特徴です。

「掃除中なのにどこからどう片付けたら良いかわからない」「やらないといけないのに別のことをしてしまう」などの症状によって、片付けが困難になり結果的にゴミ屋敷になってしまうケースがあります。

本人は片付けなければならないことは十分理解していても、なかなか片付けられず後回しにしていった結果がゴミ屋敷ということになるのでしょう。

最近では子供の発達障害も話題となっていますが、大人でも発達障害である可能性が考えられます。

ゴミ屋敷の主人も、もしかしたら発達障害であるかもしれない可能性があるでしょう。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは自分の世話をせず放置してしまうことです。

「めんどくさいから」という単純な考えから起こるものではなく、セルフネグレクトになる背景として「近親者の死や別れ」または認知症・家族や地域からの孤立など、他にも何かしら精神疾患が要因となる場合もあります。

セルフネグレクトになると、自身の世話はもちろん身の回りのことに対しても何もしなくなってしまうので、ゴミが溜まりゴミ屋敷となってしまうのです。

意外と本人に自覚がない場合もあるため助けを求めたりすることがなく、周囲が気付くのも遅くなる可能性があります。

セルフネグレクトだという判断も原因の特定も難しいので、全ての解決までには時間がかかるの可能性も考慮しなくてはならないでしょう。

うつ病

現代では当たり前のように出てくる「うつ病」もゴミ屋敷の原因となります。

うつ病になると無気力になったり無関心になる症状も出る場合があり、片付けることが困難になってしまうのです。

特に無気力になると起き上がることさえ難しく、ゴミをゴミ箱に捨てることすら面倒に感じて掃除ができなくなります。

うつ病患者は年々増加傾向にあり、ゴミ屋敷だけではなく自殺者も増えているのです。

精神疾患の中でも特別ではなく誰にでもなってしまう可能性のある病気でしょう。

統合失調症

統合失調症はストレスや疲労が原因で引き起こされる精神疾患で、ゴミ屋敷にもつながる病気です。

統合失調症の症状として…

  • 無気力や無意欲
  • 感情が適切でなくなる
  • 幻覚や幻聴が現れる

など、他にもたくさんありますが、このような症状によってゴミ屋敷が作られる場合があるのです。

特に物を溜め込んでしまうという行動も症状として出る場合があるので、結果的にゴミ屋敷となってしまうのです。

幻覚や幻聴によって外からゴミを家に運び入れるという場合もあります。

ため込み症

強迫性障害の症状にも似ていますが、実は違うのが「ため込み症」です。

ため込み症は物を溜め込むことで、心を安定させ落ち着きを持つことができます。

特に多いのが動物の多頭飼いで、許容範囲を超える数の猫や犬などを部屋で飼っていたりするのです。

また自分がゴミも動物も含め全てのものに対して、ため込んでいるという意識がないため気付かせるのが困難になります。

外から拾ってきた物も、たとえゴミのような物でも本人にとっては宝物のような存在になるのです。

整理整頓もできないためそこら中に物が溢れかえっている状態で、本人でさえも何がどこにあるのかが分かっていません。

「物に対して感情的な思いを込めやすい人」や「優柔不断で他人に意見ができない人」または、「身近な人やパートナーが離れることに強い恐怖を感じる人」などはため込み症になりやすい傾向があるといわれています。

認知症

年齢を重ねることで脳に異常をきたす病気で、認知症もゴミ屋敷の原因と考えられる場合があります。

特に認知症は物忘れの症状が強く出ることがあるので、「ゴミの日を忘れた」「ゴミ捨てを忘れた」「購入したことを忘れたためさらに購入した」ということが原因で、ゴミや物がどんどん溜まりゴミ屋敷となってしまうのです。

ゴミ屋敷は「若い人だけ」などということはなく、高齢者にもよく見られます。

高齢者によるゴミ屋敷の場合は特に認知症の疑いが持たれるでしょう。

診断・治療方法は?

ゴミ屋敷に関係する病気はたくさんありますが、数ある病気の中からいったいどの病気なのかを診断する必要があります。

また病気に対してそれぞれの適した治療方法もあるので、病気の診断と合わせて確認してください。

セルフチェックをしましょう

自分が、または近親者の家がゴミ屋敷だったら、何かしら病気の可能性があります。

ただし、本当に病気かどうかまではわかりませんし、どのタイプの病気なのかも自己診断はできません。

ですが、各症状から見られる可能性を照らし合わせ、思い当たる病気のセルフチェックを行ってみると良いでしょう。

セルフチェックは各病気に対してネットでも多数紹介されています。

自己診断だけでは確定させることはできませんが、疑わしい場合はセルフチェックにより可能性を考慮してみましょう。

ちなみに、ゴミ屋敷になりやすい人のチェックを以下に紹介しています。

当てはまる項目があれば、将来ゴミ屋敷になる可能性もあるので注意しておきましょう。

  • ストレスや疲労が極度に溜まっている
  • 収集癖がある
  • 毎日忙しすぎる
  • 片付けが苦手
  • 意欲関心がない
  • 物事のやりがいを感じない

これらの項目が当てはまったら、ゴミ屋敷にならないように早めに対処してくださいね。

まずは病院へ

自己診断だけでは判断できないので、ゴミ屋敷になっているのならゴミ屋敷にしている本人を病院へ連れて行くことをお勧めします。

また病院へ行くことにより、適切な診断と治療が行われるので、本人の辛さも周囲の迷惑も徐々に解消されていくでしょう。

主にかかれる病院は以下になります。

  • 心療内科(心理的・社会的な問題が要因となって体に現れる症状に対応)
  • 精神科(心に現れる症状について対応)

それぞれに違いがある科目ではありますが、どちらに行けば良いかわからないときは、まずその思い当たる病院へ電話して聞いてみても良いでしょう。

診察を受ける前に相談することも最近では可能となっていますので、状況を話してみるのも第一歩です。

4.まとめ

ゴミ屋敷の問題は自分だけで解決することはとても困難になります。

特に本人に自覚がなければ、病気であっても治療することも難しくなります。

だからこそ周囲の理解と協力がなければゴミ屋敷も病気も解決することはできないのです。

また家族だけではなく医療機関の手助けも、ゴミ屋敷の解決には重要となります。

出来るだけ、ゴミ屋敷の住人を説得して早めに受診するようにしてください。

難しい場合もあるかもしれませんが、ごまかしながらでも連れて行くことをお勧めします。

周囲の方は想像を絶するほど大変な思いをしているでしょう。

ですが周囲の方々がゴミ屋敷の住人にとっては必要であり、本人も十分に苦しんでいるのです。

助けられる人がそばにいるうちに、出来るだけ手助けしてあげて、また元の正しい生活が送れるように一緒にしていきましょう。