沢山の方が悩んでいるのが“実家の片付け”
『どこから手を付けていいのかわからない…』『片付けたいけど行動出来ない…』など沢山の声をよく耳にします。
本記事では、実家の片付けに関する悩みを解決すべく、片付けるメリットやデメリットを含めて解説していきます。
更にメリットやデメリットだけでなく、片付けのコツ10選も一緒にお話しさせて頂きますので、実家の片付けに関する悩みを持っている方はぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の目次
実家の片付けが大変・・・ “片付けられない“理由
自身の片付けよりも、数倍も難しいと言われている“実家の片付け”
そろそろ片付けをしたいとは思いつつ、「もったいない世代」の両親の説得や大量の不用品の処分を考えるとつい後回しにしてしまいがち。
一見簡単そうにも思えますが、難しい数々の原因がありますので、ご紹介します。
原因① 実家は物量が多く、思い出の品がいっぱい!!
持ち家や居住期間が長いほど、物の量が多くなるのは当然!!
更に簡易型物置、押入れ、タンス、クローゼットなど収納スペースが広ければ広いほど片付けにくいのではないでしょうか。
それだけでなく、心理的ハードルの難関である子どもが作った作品、いただき物、親が思い出として残している物などは捨てられない傾向にあると言えます。
原因② 目的が明確ではない
片付ける目的が明確でなければ、なかなか行動することは難しいですよね。
特に年配の方は、捨てると言う単語を聞くだけで、拒否反応が起きる方もいます。
ただ単に捨てるのではなく、片付ける目的や整理整頓するメリット、タイミングをしっかり押さえた上で、行う必要があります。
原因③ 体力・気力の衰え
物の量や目的だけでなく、体力の衰えも片付けられない理由の一つと言われています。
年齢とともに足腰が弱ることで、物理的に片付けることが難しくなります。
昔は綺麗だった実家が汚れてしまうのは、窓拭きや床拭きなど力のいる事ができなくなったからでしょう!
実家を片付けるメリット
実家を片付ける事は、難しく大変な作業ではありますが、その反面たくさんのメリットがある事はご存知でしょうか?
片付けは見た目だけでなく、時に命を救う事もあります!!
そんな重要である、知られざる片付けるメリットをまとめてみましたので、ご紹介いたします!
メリット① 家の安全性が高くなる
1番のメリットと言っても過言ではないのが『安全性』です。
近年、増えている自然災害などの非常事態に陥った場合、家が整理されていれば命を守る事ができます。
また歳を重ねると、何もない所で躓いたり、滑ったり普段の移動での危険も削減する事も可能!
少しでも安全な環境で、元気に過ごしてくれるのが1番安心ですよね。
メリット② いざという時に物を見つけやすい
物が少ないと、すぐに必要な物を簡単に見つける事ができます。
物忘れが激しくなると、どこに何を置いたのか見つけるのに時間がかかってしまいます…
先ほどの話にもありましたが、非常事態の際はどうでしょうか?
物が多くて家の中が散乱としていると、災害用リュックや懐中電灯もすぐに見つける事が出来ず、逃げ遅れる可能性も出てきます。
整理整頓を通して物の置き場所を定める事で、普段の生活だけでなく“もしもの時”も安心する事ができます。
メリット③ スムーズな介護ができる
将来、親御さんに介護が必要になった場合に、前もって片付けておく事でバリアフリーにリフォームする工事や介護の準備をスムーズに行う事ができます。
今はまだ元気だから!!っと後回しにしがちですが、今のうちから少しずつ片付けておく事でいざという時に対応ができるでしょう。
また早めの行動を心掛けることで、後が楽になるとはまさにこの事ですね!
メリット④ 遺品整理がしやすくなる
あまり考えたくありませんが、親御さんが亡くなった後に行う遺品整理は、親御さんの意向を聞きながら行うことができません。
自身の自己判断で作業が行えるので、早く行う事はできますが、親御さんが残した大切な物と考えると捨てにくくなってしまいますよね・・・・
実家の片付けを遺品整理で行う場合は、生前にご両親に意向を聞いたり、仕分け作業を行うだけでも遺品整理がスムーズに進むでしょう!
実家の片付けるタイミングっていつ??
実家を片付けるタイミングは、家族の予定に合わせて都合の良いときに行うと良いでしょう。
実家の片付けは、タイミングによって2つに分けられます。
- 生前整理:両親の生前に片付ける
- 遺品整理:両親が亡くなってから片付ける
またしばらく誰も住んでいない実家を片付けるのは「空き家片付け」と呼ばれます。
実家の片付けコツ10選
ここまで、片付けられない理由や、片付けるメリットをお伝えしてきました。
しかし、片付けの重要さがわかっても『やり方がわからない・・・』と思う方は多いのではないでしょうか?
今回は片付けが苦手な方でも、安心して始められるように片付けのコツ10選をご紹介します。
① まずは家族で片付けの話をする
実家は、自分が生まれ育った家だと言っても、今その家に住んでいるのは親御さんです。
片付けを行う際は必ず、目的やメリットをしっかり親御さんにお伝えし、了承を得た上で始めるようにしましょう!
また、片付けや掃除には様々な選択があるので、それもしっかりと家族で決める事で後に争いや揉め事を最小限に減らす事ができます。
② 目的、目標を明確にする
住み慣れた家の徹底的な片付けは、なかなか明確な目的がなければする気にならないのが当然ではないでしょうか!
年齢を重ねれば重ねるほど、やる気にならないと思います・・・
『どうして片付けるべきなのか!』をしっかり伝え、あくまで親御さんの為に提案している事を説明してあげましょう!
③ 親の家だということを忘れずに命令せず、提案する!
『親の物だから』『この家の子どもだから』『これ!いらないよね?』といった理由でむやみやたらにものを捨てることや、決めつけて捨ててしまう事は決して良くありません。
最適な方法は『親が判断し、子供が指示に従う』ことです。
親御さん決めた指示には、従ってお手伝いをしてあげましょう!
お互いの意見を尊重しながら片付けを進める事で良好な関係が築いていけると思います。
④ 台所など狭いところから1つずつ整理してみる
家の中にも様々な場所があると思いますが、まずは片付けやすい『台所』や『物置』など比較的狭いところから片付けていくのがポイントです。
いろんな所に手をつけてしまうと、一見進んだようにも思えますが中途半端になってしまいがちです。
まずは、1つずつその場所と向き合いながら、綺麗にする事が効果的ですし効率も上がるでしょう!
⑤ まずは『必要・不要・保留』の3つに分けるところから
最初から捨てていくのではなく、『本当に必要な物なのか』『本当に不要なのか』『保留』の3つに分けていく事がポイントです。
そうする事で後悔する事なく、気持ちよく片付けを行う事が出来ます。
また、迷った時は捨てるのではなく『リサイクル』といった手段も視野に考えてみてください。
求めている人に譲る事を考えると、案外判断がスムーズに行える場合もあります!
⑥ お互いの気持ちを尊重し、自分の物から捨てる
家族で片付けを行う時に1番大切になってくるのは、お互いの気持ちを尊重し決めつけない事です。
自分自身は必要ない物でも、親御さんからすると大切な物も実家にはあると思います。
片付けを行う際は『まずは自分の物を片付ける』事にしましょう!
また、自身の整理が終わった後、手助けをしてあげる事で信頼を築きながら平和に片付ける事ができるでしょう!
⑦「もったいない」精神は必要!?
年を重ねると、モノのありがたみが若い人に比べて高くなる傾向にあると言われています。
そのため、親御さんと片付けを協力して行う際には、必ず親の意思を尊重しながら作業を進めていく事が大切です。
親御さんが迷っていた場合には怒るのではなく、『まだ使えるからもったいないという気持ちで捨てないの?』or『本当に自分が好きで残しておきたいの?』と聞いてあげましょう!
⑧「急いで短期間」より「時間をかけてゆっくり」綺麗にする
親御さんの体や心の負担にならないよう臨機応変に対応する事が前提ですが、短期間で急いで片付けを行うと喧嘩や揉め事などのトラブルが起こりやすくなります。
焦ってつい指示するような口調で片づけを進めてしまうと、親子関係が崩れたり、後々のやり気が失せてしまう事もあります。
親御さんのペースに合わせ、無理して捨てずに一時保管するなど時間をかけて片付ける事が最適です。
⑨ 片付けリストを作成し管理する
リストを作る事によってモチベーションも、上がる事間違いありません!
また片付ける場所を決めるだけでなく、「1日2〜3時間程度の片付け1週間に1回行う」など固定曜日や時間もしっかり決める事で習慣的に片付けができるようになります。
また『目標が達成したら一緒に甘いものを食べる!』などちょっとしたご褒美もあると、より効率的に楽しみながら片付けができるでしょう!
⑩ プロに頼む選択肢も考える
実家の片付けを行う際には必ず『時間』がかかります。
働きながら片手間に片付けを行うのは、体力的にも精神的にも大変…
そんな方は、業者に頼む事もいいのではないでしょうか!
短時間で綺麗にする事が出来ますが、業者に頼む場合には必ず自分の判断だけで決めるのではなく、家族で話し合い決断して下さい。
片付けに臨む前に!家族とのコミュニケーションが1番の鍵!
実家の片付けに一番大切なのは迅速な作業ややる気ではなく「家族とのコミュニケーション」です。
実家の片付けをきっかけに、家族とギスギスしてしまうのは避けたいですよね。
そのために、片付ける際にはコミュニケーションを取るように意識しましょう。
捨てる前に家族に確認したり、物を動かした後にきちんと報告したりなどの気遣いが大切です。
その時には感情的になることは避けましょう。
特に自分の意見を押し付ける・相手の意見を聞かない・言い方がきついなどの行動は、揉めるきっかけになってしまいます。
親と揉めないおすすめの片付ける順番とは!!
基本的には片付けを行ってから、まとめて清掃するようにしましょう。
片付けを行う際に、まずは空き箱や紙袋、壊れたもの、捨てようと思いつつも後回しにしているものから手をつけましょう。
捨てやすいものから手をつけることによって、片付けがしやすくなります。
そして写真や書類などの大切なものは、最後に行うのがオススメ。
ついつい見返してしまい片付けが中断してしまう可能性があり、仕分け作業にも時間がかかってしまいます。
そのため最後に回すことで、やる気が途切れることなく片付けを完了することができます。
【おすすめ】実家の片付けを業者に依頼する場合の費用 と特徴
現代インターネットでは、片付け業者や不用品回収業者など沢山の業者を目にします。
『利用したいけど少し不安・・・』『料金が高いのでは?』と考える方も多いのではないでしょうか!
初めて依頼する人も、仕組みを理解し安心して利用できるように業者を頼むメリット・デメリットについてご紹介していきます!!
業者に依頼するメリット
片付けるものが多すぎて手をつけようがない…。どうしたらいいのかわからない…。
そんな方でも、片付け業者に頼めばスピーディーに実家を片付けることができます。
プロに頼めば、体力や時間を奪われる事なく片付けを行う事が出来ます。
更に業者によっては、不用品回収や買取まで行ってくれるところもありますので是非チェックしてみてください!!
作業の流れ
実家の片付けを安心して業者にお願いするため、ここで具体的な作業内容をご紹介します。
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気になる業者の料金相場
ほとんどの業者では、家の間取りなど片付ける場所の広さを基準に料金を設定しています。
片付け業者の料金相場を下記にまとめてみましたので、あくまで相場にはなりますが業者を選ぶ時の参考にしてください。
間取り | 料金 |
1R または 1K | 30,000〜80,000円 |
1DK | 50,000〜120,000円 |
1LDK | 70,000〜200,000円 |
2DK | 90,000〜250,000円 |
2LDK | 120,000〜300,000円 |
3DK | 150,000〜400,000円 |
3LDK | 170,000〜500,000円 |
4LDK以上 | 220,000円〜 |
その他にも、ハウスクリーニングや不用品回収など様々なオプションサービスがある業者もありますが、別料金が発生するので注意が必要です。
片付け以外の依頼を考えている方は、見積り時にその旨を伝える事でトラブルを最小限にする事が出来るでしょう!
業者に依頼するデメリット
業者に頼むメリットをお伝えしてきましたが、もちろんデメリットもございますので、ご紹介します。
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警戒心が強い方は、自宅に知らない人が来て片付けられる事に抵抗がある方も沢山いらっしゃいます。
自分の私生活を他人に作業されたくない方にはお勧め出来ませんので、家族で時間をかけながらゆっくり片付けた方が気持ち的にもいいでしょう!!
業者に頼む際は必ず、親御さんにもメリット・デメリットをしっかりお伝えした上で、家族で決めることをお勧めします。
悪徳業者には要注意!!業者の選び方は??
遺品整理業者には、残念ながら悪徳業者も存在します。
悪徳業者に依頼してしまうと、高額料金を請求されたり不当投棄されてしまったりします。
そんな悪徳業者の特徴は、以下の2つ。
- 会社の所在地が記載されていない
- 業者だけで作業しようとする
まずは、会社の所在地がきちんとあるのか確認しましょう。
また作業時に、適当な理由をつけて依頼者の立会いを許可せず、業者だけで行おうとするのは悪徳業者の可能性が高いです。
まとめ
今回は、実家の片付けのメリットやデメリットだけでなく、片付けのコツ10選をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
両親が、安全に住みやすい環境を作るためには、何事もコミュニケーションが大切だという事ですね!!
片付けが苦手な方でも、前向きに片付けが出来るようなコツもご紹介しましたので、是非この機会に家族で話し合い、少しずつ実践を初めてみてはいかがでしょうか!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。