部屋がゴミ屋敷なんだけど誰に相談したら良いの?
改善したいけど、どうしていいかわからない・・・。
こんなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
ゴミ屋敷はさまざまな問題を引き起こしますが、その解決法はあまりよく知られていません。
そこで今回は、ゴミ屋敷の相談に関する役立つ情報をまとめてみました。
参考になる情報を詰め込みましたので、ぜひ最後までご覧くださいね。
この記事の目次
ゴミ屋敷問題が近代増加中!!??
ゴミ屋敷問題は近年増加傾向にあります。
ゴミ屋敷、またはその直前の予備軍も合わせると、日本国内に1万件以上も存在すると言われているのです。
特に独り暮らしの高齢者によるゴミ屋敷問題は、深刻化しています。
その理由は、ゴミ屋敷問題の要因の1つである「認知症」です。
高齢化率が30%に迫っている日本ですが、そのうち、認知症の高齢者は2025年前に約5人に1人の割合にまで増加すると言われています。
そのことを考えると、現在は問題のないご家庭でも他人事とは言えないでしょう。
ゴミ屋敷になってしまう心理は?
ゴミ屋敷になってしまう心理には、以下の4つの特徴があります。
- 買いものをしていないと落ち着かない
- 孤独をもので紛らわそうとする
- ものへの愛着が強い
- 強いストレスが原因で片付けをする気力が生まれない
それでは順に見ていきましょう。
買いものをしていないと落ち着かない
ゴミ屋敷になりやすい人の心理に「買いものをしていないと落ち着かない」というのがあります。
「趣味が買いもの」程度なら問題ありませんが、これが「買いもの依存症」にまでなると、ゴミ屋敷に繋がりやすい心理状態だと言えるでしょう。
例えどれだけ広い家に住んでいたとしても、次から次へと物を購入していけば、やがては敷地内がゴミ屋敷化することは容易に想像できます。
ちなみに「買いもの依存症」とは、1日中「買いもの」のことが頭から離れなくなり、仕事や家事がおろそかになる状態のことです。
「買いもの」のことが気になり、集中力が散漫になっている時間が多いと感じている人は注意が必要です。
孤独をもので紛らわそうとする
「孤独をもので紛らわそうとする」心理も、ゴミ屋敷に繋がりやすく危険です。
強い孤独を感じると人は、不安や焦りを「ものや行動」で埋めようとします。
この心理状態が「ゴミの存在で安心感を得る」方向に進むと、ゴミ屋敷へと発展してしまうのです。
また、「ゴミが寂しさを紛らわす」とは誰も考えません。
結果、ゴミ屋敷の原因が「孤独」にあるとは誰も考えず、当人の「怠惰」ばかりを直そうとするため、ゴミ屋敷化に発展してしまうケースが多く存在します。
ものへの愛着が強い
「ものへの愛着が強い」人は、不要なものを家の中に溜め込んでしまい、ゴミ屋敷へと発展してしまうケースが多くあります。
特に手元に置いておく期間が長いものほど愛着は深く、それが気に入って購入したものだと、その気持ちはより大きくなるでしょう。
また、ものを捨てる事を「もったいない」と考える気持ちが強い人も、ゴミ屋敷に繋がりやすい心理状態にあります。
ものを大切にするあまり、「いつか使うかも?」と考えがちな人は注意が必要です。
強いストレスが原因で片付けをする気力が生まれない
「強いストレスが原因で片付けをする気力が生まれない」心理状態も、ゴミ屋敷へ繋がりやすいと言えます。
ゴミが落ちていても関心が持てないため、家の中にゴミが溜まっていく一方だからです。
このように、掃除や食事などに無関心となり、普段の生活習慣を放棄することを「セルフネグレクト」と言います。
また、「セルフネグレクト」は本人が気づきにくく、自発的にSOSを出さないケースが多いため、親類や周囲の人の目や判断が大切です。
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ゴミ屋敷が引き起こす問題
まず始めに、ゴミ屋敷が引き起こす問題をご紹介します。ゴミ屋敷が引き起こす問題は3つ。
- 悪臭の問題
- 害虫が発生する
- 火災の危険性も
それでは一つ一つ詳しくみていきましょう。
悪臭の問題
ゴミ屋敷が引き越す問題には「悪臭」があります。
ゴミ屋敷から悪臭が起こるのは、日常的に溜め込んだ生ゴミが腐ったこと、また、食べた物の容器を処分せず放置したことでニオイを発してしまったためです。
例えば、お弁当の食べ残しを処分しない、あるいは空になったペットボトルを片付けずそのまま放置しておくことで、いつしか悪臭を放ち、ゴミ屋敷の外へ漏れ出してしまうことになるでしょう。
このように、ゴミ屋敷の生ゴミなどを定期的に処分しなかったためにそれらが腐り、腐敗臭などの悪臭被害を引き起こしてしまうと言えるでしょう。
そして、近隣住民からは「悪臭がひどいため洗濯物を干すこともできない」「家の窓を開けて空気の入れ替えをすることができない」などといった悪臭による苦情が発生してしまうのです。
害虫が発生する
ゴミ屋敷には驚くほどの「害虫」が発生しています。
これは、食べ物の食べカスや食べ残し、ジュースの飲み残し、空の容器、ペットボトルなど、様々なゴミを処分せず放置していることもあります。
また、腐敗したものからニオイが発生し、それにつられ、ゴキブリやネズミなどの害虫を大量発生させてしまっているからです。
例えば、生ゴミを処分しなかった場合、特に季節が夏などの場合はすぐに腐敗し、悪臭を放ち、そこにゴキブリやハエ、ネズミが大量に寄り付いてきます。
時に、ゴキブリを餌とするアシタカグモが大量発生するなど、害虫被害は深刻化してしまうと言えるでしょう。
さらに、ゴミで埋もれた室内は通気性が悪く湿気がこもりやすくなるため、ハエが大量発生してしまうと言えます。
このように、ゴミ屋敷が引き起こす問題には、悪臭のみならず、多くの害虫が発生するなど多くの問題が生じてしまうのです。
火災の危険性も
ゴミ屋敷が引き起こす問題には「火災」があります。
これは、ゴミ屋敷のゴミに集まる害虫となる蚊やハエを駆除しようと蚊取り線香を焚いたことで周辺のゴミへ引火し、火災を引き起こしてしまう危険性があるからです。
また、ゴミが家の外にまで及び、放火などによる火災の危険性も考えられます。
例えば、ゴミへの引火は蚊取り線香に留まりません。
これまで長く降り積もったチリやホコリが家じゅうを充満し、コンセント付近で引火して大火災を招いてしまうこともあるでしょう。
このように、ゴミ屋敷のゴミを定期的に片付け処分せぬまま放置していることで害虫被害に遭い、それを食い止めるために行う駆除活動が返って取り返しのつかない大きな火災を引き起こしてしまうと言えるでしょう。
そのため、ゴミ屋敷の住人のみならず、近隣住民も十分注意が必要です。
ゴミ屋敷!こんな時は業者に相談しよう
ゴミ屋敷を自力で片付けるのことができるのか、業者に依頼したほうが良いのか悩みますよね。
ここでは、ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する基準について解説していきます。
広さが3LDK以上ある
ゴミ屋敷の片付けを行う際、どの基準で業者へ相談すべきか悩む方も多いのではないでしょうか?
実際、業者に相談するのは、ゴミ屋敷の広さが「3LDK以上ある」場合です。
これは、ゴミ屋敷の広さが広くなればなるほどゴミの量も多くなり、1人では片付けることが困難になるためです。
例えば、部屋が3つ以上あれば、それぞれの部屋にゴミが山積みとなっている可能性が高いと言えます。
また、部屋がたくさんあることで、ゴミは広さに比例してどんどん増え続けてしまうでしょう。
自分で片付けることができなくなるほどのゴミを溜め込んでしまった場合は、片付ける時間も相当かかってしまいます。
このように、ゴミ屋敷の広さが3LDK以上ある場合は、自身で片付けを行うのは無理なケースが考えられるため、迷わず業者に相談し、片付けを依頼することをおすすめします。
水回りが機能していない
ゴミ屋敷の片付けを行う際、すでに水回りが機能していないという場合は、迷わず業者へ相談し、片付けを依頼しましょう。
これは、水回りを清潔にしていなかったために配管が詰まってしまい、正常に機能しなくなっているからです。
また、水回りが機能していなければ、住人が普通の生活を行うことができないと考えられています。
例えば、食べたものの食べ残しやカップラーメンなどの汁をそのまま水回りへ捨て、その後、水回りをきれいに清掃することなく放置してしまうこともあるでしょう。
また、それを繰り返すことで配管が腐敗してしまうなど、本来使用できるはずのものが使えないため、それ以上自分で家の中をきれいに片付けることができなくなってしまいます。
このように、ゴミ屋敷の片付けを行う際、水回りが機能していないという場合は、迷わず業者へ相談し、片付けを依頼することをおすすめします。
心身が不調で片付けができる状態ではない
ゴミ屋敷の片付けを行う意志はあっても、自身の心身が不調で片付けができる状態ではないという場合は、業者へ片付けを依頼するようにしましょう。
これは、うつ病、統合失調症、認知症、セルフネグレクトなどの精神的な疾患を患っている、あるいはADHDなどの可能性が高いと言えるからです。
例えば、精神的な疾患を患っている場合は、ゴミ屋敷の住人本人の生活環境が低下していることがうかがえます。
また、ADHDの可能性がある場合、自分の思いとは裏腹に片付けができず、ゴミを溜め込んでしまうこともあります。
このように、自分自身は健康であると思っていても、周囲から見ると心身が不調な状態に見られ、片付けができる状態ではないと判断されることもあります。
その場合は業者へ相談し、片付けを依頼するようにしましょう。
ゴミ屋敷になったらどこに相談するの?
ゴミ屋敷の問題はどこに相談したら良いのでしょうか?
ここでは、ゴミ屋敷の相談に乗ってくれる場所について解説していきます。
自治体
ゴミ屋敷の片付けを相談したくても、実際はどこに相談すれば良いかご存知ですか?
ゴミ屋敷の片付けを相談するのはまず「自治体」へ確認しましょう。
これは、ゴミ屋敷の状態を自分ではどうしても片付けられないため、自治体であればスムーズに対応策を検討してもらえるからです。
例えば、自分ではどのような清掃業者を選べば良いかわからなくても、自治体に相談することで清掃業者を紹介してくれることもあります。
とは言え、すべてを自治体に委ねたとしても、あなたのゴミ屋敷を最優先とし、すぐに対応してもらえるとは限りません。
そのため、自治体へ相談しながらも、あなた自身が民間で請け負ってもらえる清掃業者を探しておくようにしましょう。
そうすることで早急にゴミ屋敷の片付けに取り掛かることができると言えますね。
警察署・消防署
あなたが住む家がゴミ屋敷になってしまった場合、あるいは、近隣住民によるゴミ屋敷片付けの相談は、自治体の他、警察や消防署に相談しましょう。
これは、ゴミ屋敷を作ってしまった住人は、現行犯逮捕されるということはありません。
しかし、ゴミを家の外にまで放置することで、放火などによる火災の危険性が高くなります。
そのため、普段から警察署や消防署に相談しておくことで火災を未然に予防することができるからです。
例えば、家の外にスプレー缶が放置されていることで火災の危険性があると言えます。
また、ゴミ屋敷の住人が高齢であった場合、孤独死などの可能性もあるでしょう。
このように、ゴミ屋敷化が深刻化してしまった場合は、警察署や消防署などに相談し、火災などの危険性が高まることのないよう、地域の人全員で協力し合うことが大切です。
民間の片付け業者
ゴミ屋敷の片付けを相談し、依頼するには「民間の片付け業者」へ連絡するようにしましょう。
これは、自治体へゴミ屋敷の片付けを相談・依頼するのと同時進行で行っておくことで、すぐにゴミ屋敷の片付けに取り掛かることができるからです。
例えば、民間の片付け業者に依頼すれば、ゴミ屋敷の現場を確認し、どれほどのゴミの量であるかをすぐに把握し、必要なトラックを手配するなど作業が効率よく行われるため、短時間で片付けを行うことができると言えるでしょう。
このように、ゴミ屋敷の方付けを自身で行えないと判断した場合は、民間の片付け業者へ連絡し、片付けに必要となる費用を見積もってもらうなど、あなた自身が自分で片付け業者を選ぶことも大切です。
もし近所にゴミ屋敷があった時の対処法
ここでは、近所にゴミ屋敷があって困っている人に役立つ情報をお届けします。
苦情を言う際は感情的ではなく落ち着いて
近所にゴミ屋敷がある人が知っておきたいこ大切なことは「苦情を言う際は感情的にならず落ち着いて対処する」ということです。
ゴミ屋敷の問題は、近隣住民からすると、ゴミ屋敷のゴミによって悪臭被害や健康被害、さらには害虫被害など、様々な迷惑行為を被っています。
そのため、今すぐに苦情を言ってしまいそうになりますが、あまり感情的になることで逆に近隣トラブルを招いてしまう恐れがあるためです。
例えば、苦情の言い方によっては、ゴミ屋敷の住人が逆上し、あなたに危害が及ぶことも考えらえます。
また、あなたの苦情に一切耳を傾けないため、よりあなたが感情的になってしまうこともあるかもしれません。
このように、近所にゴミ屋敷がある人がゴミ屋敷の住人に対し苦情を言う際は、感情的な態度になることのないよう、落ち着いて対処するようにしましょう。
勝手にゴミ屋敷のゴミを捨ててはいけない
近所にゴミ屋敷があるという人が知っておきたいことは「勝手にゴミ屋敷のゴミを捨ててはいけない」ということです。
これは、ゴミ屋敷のゴミが、どこの誰が見てもゴミであったとしても、それは個人の持ち物となるため、私たちや行政が勝手に判断を下し、立ち入り処分することは不法侵入となってしまうからです。
例えば、ゴミ屋敷のゴミが公道あるいは近隣住民の敷地内にまで及び放置されている場合は、行政代執行により処分可能です。
しかし、ゴミがゴミ屋敷の敷地内や家の中となれば、行政が処分することは困難であると言えるでしょう。
このように、近所にゴミ屋敷があっても、勝手にゴミ屋敷のゴミを捨ててしまわないよう、十分に注意してくださいね。
ゴミ屋敷に関する条例を設けている自治体も
あなたの住んでいる近所にゴミ屋敷がある場合に知っておきたいことの中に「ゴミ屋敷の条例を設けている自治体」があります。
これは、ゴミ屋敷の条例を制定することで、ゴミ屋敷に住む本人の他、近隣住民が生活する上で安心した暮らしを送れるようにするためです。
例えば、ゴミ屋敷のゴミが公道へはみ出したり、近隣住民の敷地にまで及ぶようなことがあった場合は、自治体によってゴミを処分してもらうことが可能です。
また、自治体による注意喚起の他、ゴミ屋敷周辺の見回りなど、ゴミ屋敷の住人に対し、抑止効果を与えるなどの対処を行うことができます。
このように、ゴミ屋敷に関する条例を設けている自治体もあるため、ゴミ屋敷の近所にお住まいの方は、自治体がどのような条例を定めているか確認することをおすすめします。
まとめ
今回はゴミ屋敷の相談ついてご紹介しました。
ゴミ屋敷の相談をする際に押さえておきたいポイントは以下の3つです。
- ゴミ屋敷の原因や危険性を知り、問題が深刻化する前に未然に防ぐ
- ゴミ屋敷の状態を把握し、早めに自治体や業者に相談する
- 近隣にゴミ屋敷がある場合は、自治体の定めた条例に従う
ゴミ屋敷を自分だけで解決しようとすると大変ですし、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ゴミ屋敷の相談で迷った場合は、本記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。